教科書的「戦争」
* * * * * * * * * *
本作は、2011年8月に「終戦ドラマスペシャル」として放送されたTVドラマなんだね。
そう、でもどちらかと言えば「戦争入門編」みたいな・・・
親子視聴を狙った子供にもわかりやすい内容にできています。
だから、オトナとしてはちょっと食い足りない感じはあったなあ・・・
西島秀俊さんと檀れいさんが夫婦役。
この松倉家の職業は、縫箔屋。
・・・て、つまり着物に刺繍をする職人さんがいる家なんだよ。
西島秀俊さんが刺繍をする図なんて、こりゃー、見ものです。
他ではまずないでしょう。
そこの一人娘が、小学生のさよ子。
彼女は飼い犬ととても仲良し。
ところが戦争が始まったある日、軍から犬の供出をするようにと言われる。
賢そうなシェパードだもんね・・・。犬も戦争に行くのか・・・。
そう言えばほら、「戦火の馬」では馬が徴用されたストーリーだったね。
そうそう。けれど本作はその後の犬の行方を追う話じゃなくてさ、
戦時中のこの松倉家の生活のことをいっています。
徴用された犬はほとんど戻ってくることはなかったと言うよ。
さよ子が犬を失ってあんまり寂しそうだったから、今度は柴犬をもらうんだ。
けれど、食糧事情が悪くて、人が食べるのもやっとという時代。
犬を飼うなんて贅沢だ、と、近所からは白い目で見られるのさ。
ここの家は、こういう高価なものを作る仕事なのでお金にはそう困っていなかったみたい。
こんな時代にもこんなものを買う人が居たのか?という気はするけど・・・。(贅沢は敵だ!!)
お父さん(西島さん)は、脚が悪くて、徴兵はされないのだけれど、
職人さんが徴兵されていく。
それに、ここの下働きをしている知的障害の少年までも・・・。
そしてとうとう今度は柴犬までもに供出命令。
なんと、兵隊の着るコートの毛皮にするというのだよ・・・
そんなあ・・・
・・・と、そんな調子で子供に戦争悪を訴える作品なわけで・・・。
まあ実際にあったことだしね。
だけどさよ子のはいているもんぺがものすごくド派手だったのが、気になってしまった・・・。
これはないよね・・・。
いや、それより西島さんはどうでした?
うん、始めのうち戦争イケイケドンドン派。
・・・というより当時の日本人はみんなそうだったんじゃないかな。
戦争やって、勝って、景気が良くなって、バンザイって感じ。
でもまず飼い犬が徴用されて身の回りの人が徴兵されて、戦死して、空襲があって・・・
だんだんこれは変だ、こんなはずじゃなかった、
こんなこと間違ってる・・・というふうに変わってく。
というとカッコイイけど、それは当然の成り行きで、それ以上でもそれ以下でもなく・・・、
要するに脚本が平板で、役者の見せ所なんかない、と、そういう作品でした・・・。
タハハ・・・。それを言っちゃあおしまいよ・・・
西島秀俊さん出演作品、だんだんこんなのしかなくなってきたよ~
「犬の消えた日」
2011年/日本
プロデューサー:松村あゆみ
原作:井上こみち
出演:西島秀俊、檀れい、内藤剛志、荒川ちか、須賀健太
教科書的戦争度★★★★☆
満足度★★☆☆☆
終戦ドラマスペシャル 犬の消えた日 [DVD] | |
西島秀俊,檀れい | |
VAP,INC(VAP)(D) |
* * * * * * * * * *
本作は、2011年8月に「終戦ドラマスペシャル」として放送されたTVドラマなんだね。
そう、でもどちらかと言えば「戦争入門編」みたいな・・・
親子視聴を狙った子供にもわかりやすい内容にできています。
だから、オトナとしてはちょっと食い足りない感じはあったなあ・・・
西島秀俊さんと檀れいさんが夫婦役。
この松倉家の職業は、縫箔屋。
・・・て、つまり着物に刺繍をする職人さんがいる家なんだよ。
西島秀俊さんが刺繍をする図なんて、こりゃー、見ものです。
他ではまずないでしょう。
そこの一人娘が、小学生のさよ子。
彼女は飼い犬ととても仲良し。
ところが戦争が始まったある日、軍から犬の供出をするようにと言われる。
賢そうなシェパードだもんね・・・。犬も戦争に行くのか・・・。
そう言えばほら、「戦火の馬」では馬が徴用されたストーリーだったね。
そうそう。けれど本作はその後の犬の行方を追う話じゃなくてさ、
戦時中のこの松倉家の生活のことをいっています。
徴用された犬はほとんど戻ってくることはなかったと言うよ。
さよ子が犬を失ってあんまり寂しそうだったから、今度は柴犬をもらうんだ。
けれど、食糧事情が悪くて、人が食べるのもやっとという時代。
犬を飼うなんて贅沢だ、と、近所からは白い目で見られるのさ。
ここの家は、こういう高価なものを作る仕事なのでお金にはそう困っていなかったみたい。
こんな時代にもこんなものを買う人が居たのか?という気はするけど・・・。(贅沢は敵だ!!)
お父さん(西島さん)は、脚が悪くて、徴兵はされないのだけれど、
職人さんが徴兵されていく。
それに、ここの下働きをしている知的障害の少年までも・・・。
そしてとうとう今度は柴犬までもに供出命令。
なんと、兵隊の着るコートの毛皮にするというのだよ・・・
そんなあ・・・
・・・と、そんな調子で子供に戦争悪を訴える作品なわけで・・・。
まあ実際にあったことだしね。
だけどさよ子のはいているもんぺがものすごくド派手だったのが、気になってしまった・・・。
これはないよね・・・。
いや、それより西島さんはどうでした?
うん、始めのうち戦争イケイケドンドン派。
・・・というより当時の日本人はみんなそうだったんじゃないかな。
戦争やって、勝って、景気が良くなって、バンザイって感じ。
でもまず飼い犬が徴用されて身の回りの人が徴兵されて、戦死して、空襲があって・・・
だんだんこれは変だ、こんなはずじゃなかった、
こんなこと間違ってる・・・というふうに変わってく。
というとカッコイイけど、それは当然の成り行きで、それ以上でもそれ以下でもなく・・・、
要するに脚本が平板で、役者の見せ所なんかない、と、そういう作品でした・・・。
タハハ・・・。それを言っちゃあおしまいよ・・・
西島秀俊さん出演作品、だんだんこんなのしかなくなってきたよ~
「犬の消えた日」
2011年/日本
プロデューサー:松村あゆみ
原作:井上こみち
出演:西島秀俊、檀れい、内藤剛志、荒川ちか、須賀健太
教科書的戦争度★★★★☆
満足度★★☆☆☆