愉快な本の大陸へ、いざ
* * * * * * * * * *
旅と同じ目線で読書をする。
本を読むのと同じ目線で旅をする。
これが宮田スタイル。
こうして読んだ45冊の本を、
旅をするときにこだわりたいテーマに分けて紹介する斬新な読書案内。
* * * * * * * * * *
著者は旅行にまつわるエッセイも多く手がけていますので、
本書も旅の本かと思いきや、
旅と同じ目線で本を読むということで、図書の紹介になっています。
本書文庫化の前のには
「はるか南の海のかなたに愉快な本の大陸がある」
という題名だったそうで、著者としてはこちらのほうがお気に入りのようです。
確かに、読後改めて見ると、こちらのほうが本の雰囲気がでているかな?と思います。
というのも、ここに紹介されているのは、
古今東西の変な(?)こだわりの本。
私達には未知の文化のこと、
勘違いだらけのとんでもない本、
常識が覆されるような驚きに満ちたもの、
空想の地図の本等々・・・
著者の知的興味と好奇心をくすぐる本が満載。
私などほとんど小説とたまに新書を読むくらいなので、
めったに手に取らないものが多いのですが、
でもこういった向きの話は嫌いではありません。
黄金の国と言われた"ジパング"は、本当はどこの事だったのか。
なぜそう呼ばれるようになったのか・・・。
など、興味のつきない話題も。
そしてまた著者の語り口が実に軽妙で、
この本自体が楽しい読み物になっているのです。
例えば著者は空想の地図が好きというのですが
小野不由美さんの「十二国記」に触れてこんなことを言っています。
「十二国記」は地図が描けていない。
でも小説はうまい。
人間が書けている。
けど地図が描けていない。
ダメでしょ。
地図が描けてなきゃ。
って、にわか評論家の態度はデカイよ。
自分で反省しちゃってるし。
こんなふうで、とにかく楽しいです!!
「旅するように読んだ本」宮田珠己 ちくま文庫
満足度★★★.5
旅するように読んだ本: 墨瓦鑞泥加書誌 (ちくま文庫) | |
宮田 珠己 | |
筑摩書房 |
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旅と同じ目線で読書をする。
本を読むのと同じ目線で旅をする。
これが宮田スタイル。
こうして読んだ45冊の本を、
旅をするときにこだわりたいテーマに分けて紹介する斬新な読書案内。
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著者は旅行にまつわるエッセイも多く手がけていますので、
本書も旅の本かと思いきや、
旅と同じ目線で本を読むということで、図書の紹介になっています。
本書文庫化の前のには
「はるか南の海のかなたに愉快な本の大陸がある」
という題名だったそうで、著者としてはこちらのほうがお気に入りのようです。
確かに、読後改めて見ると、こちらのほうが本の雰囲気がでているかな?と思います。
というのも、ここに紹介されているのは、
古今東西の変な(?)こだわりの本。
私達には未知の文化のこと、
勘違いだらけのとんでもない本、
常識が覆されるような驚きに満ちたもの、
空想の地図の本等々・・・
著者の知的興味と好奇心をくすぐる本が満載。
私などほとんど小説とたまに新書を読むくらいなので、
めったに手に取らないものが多いのですが、
でもこういった向きの話は嫌いではありません。
黄金の国と言われた"ジパング"は、本当はどこの事だったのか。
なぜそう呼ばれるようになったのか・・・。
など、興味のつきない話題も。
そしてまた著者の語り口が実に軽妙で、
この本自体が楽しい読み物になっているのです。
例えば著者は空想の地図が好きというのですが
小野不由美さんの「十二国記」に触れてこんなことを言っています。
「十二国記」は地図が描けていない。
でも小説はうまい。
人間が書けている。
けど地図が描けていない。
ダメでしょ。
地図が描けてなきゃ。
って、にわか評論家の態度はデカイよ。
自分で反省しちゃってるし。
こんなふうで、とにかく楽しいです!!
「旅するように読んだ本」宮田珠己 ちくま文庫
満足度★★★.5