映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

僕のワンダフルライフ

2017年10月03日 | 映画(は行)
涙腺崩壊



* * * * * * * * * *

犬が出るから、ではなくて、
敬愛するラッセ・ハルストレム監督だから見たのです!!
そういうことにしておきます!



ゴールデンレトリバーの子犬ベイリーは、少年イーサンに命を救われ、
イーサンの家に飼われることになりました。
いたずら盛りの子犬時代を過ぎ、イーサンの高校時代。

父が出ていったり、イーサンに恋人ができたり、彼の将来の夢が駄目になったり・・・
色々なことが起きますが、それでもベイリーは幸せなときを過ごし、
やがて、寿命を全うします。
さてところが、気がつくとベイリーは他の犬になって生まれ変わっている。
シェパードだったりコーギーだったり。
それぞれの「犬生」を生き抜いて、そして4度目に・・・。



野生動物とは違って、人に飼われることが宿命の犬は、
つまり、常に人の人生に寄り添うということなのですね。
ベイリーにとってイーサンと共にいた日々は何にも替えがたい幸せな日々だった。
ベイリーはいまわの際に駆けつけたイーサンを見て思うのです。
「イーサンを幸せにできなかったのが心残り・・・」と。
自分が幸せだったかどうかではなくて、
イーサンのことを思うのが、やっぱり泣かせます。



さて人の人生に常に寄り添う、とは言え、
犬の「犬生」は人と比べるとかなり短い。
だからその次ベイリーがイーサンと巡り合うためには、
50年、3回の転生を要したということなのですよ・・・。
ただ単にカタログ的に「犬生」を並べたわけではなかった。



始めは1960年代。
ベイリーがその都度出会う人々の人生もまた、見過ごせない部分です。
時代の移り変わりにもまた、注目したいところ。


そしてまた犬の運命も、人と一蓮托生。
幸せな生もあれば、過酷なもの、そして不幸なものもあります。
何しろ犬の死の場面が何度も出てくるので、
それだけでその都度泣けるし。


最後に、あの懐かしい麦畑を疾走するベイリーにも涙・涙。
そして、全く見知らぬ犬が実はあの懐かしいベイリーだと
イーサンが気付くシーンには滂沱の涙・・・。
もう、ヤラレっぱなしです・・・。


泣ける映画が必ずしも良い映画とは限らないけれども・・・、
でもここまで感情を揺さぶるというのはやはり凄い・・・。


最後に出てくるワンちゃんは
セントバーナードとオーストラリアンシェパードのミックスとのこと。
モフモフしてて、いいなあ~。


<シネマフロンティアにて>
「僕のワンダフルライフ」
2017年/アメリカ/100分
監督:ラッセ・ハルストレム
原作:W・ブルース・キャメロン
出演:デニス・クエイド、ペギー・リプトン、ブライス・ゲイザー、K・J・アパ、ブリット・ロバートソン

犬好き泣かせ度★★★★★
満足度★★★★★