映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

「ノックス・マシン」法月綸太郎

2017年10月28日 | 本(ミステリ)
歯が立たない・・・

ノックス・マシン
遠藤 拓人
角川書店(角川グループパブリッシング)


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2058年4月、上海大学で20世紀の探偵小説を研究していたユアン・チンルウは、
国家科学技術局から呼び出される。
博士論文のテーマ「ノックスの十戒」第5項が、
史上初の双方向タイムトラベル成功に重要な役割を担う可能性があるというのだ。
その理由を探るべく、実験に参加させられた彼が見たものとは―。
表題作「ノックス・マシン」、
名探偵の相棒たちが暗躍する「引き立て役倶楽部の陰謀」
などを含む中篇集。

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本作、2014年の「このミステリがすごい!2014年版」第一位。
法月綸太郎さんはもともと好きな作家ですが、
なんとなく今まで読みそびれていて、この度ようやく読みました。


だがしかし・・・。
う~ん、そもそも私はクイーンもクリスティもほとんど読まず、
いきなり日本の「新本格」から入った口。
そういう者にとってはちょっととっつきにくい。
しかも、SF仕立てで、出て来る言葉が難しい・・・。
いえ、多分そう深い意味はないのですよね。
知的遊びと呼ぶべきもの。
しかし、私はこういうのに弱い・・・。
一行一行が苦行のようだ・・・。
それでも一応最後まで読んだ自分を褒めたいくらいです。


細部はともかく筋立ては面白いとは思いましたが・・・。
完敗です。
こういう本が「すご~く面白かった!」と言える人に、私はなりたい。
つまり、このミスの選者はかなり頭が良くて、
本当に古今のミステリを読み込んでいるのだろうなあ・・・

「ノックス・マシン」法月綸太郎 角川書店
満足度★★☆☆☆