歴史を作らなければ・・・
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大阪・堺。
千利休を生んだ茶の湯の聖地。
古物商の小池(中井貴一)は、
腕は良いが落ちぶれた陶芸家・野田(佐々木蔵之介)と出会います。
双方ともに、大御所鑑定士・棚橋(近藤正臣)に騙されたことがあり、
協力して棚橋に一矢報いることにします。
「幻の利休の茶器」を仕立て上げて、棚橋から大金を巻き上げようとするのです。
それぞれの家族や友人たち、文化庁までもを巻き込んだ大芝居。
その守備やいかに!
野田は、
「今までにあるものをマネてもダメだ。歴史を作らなければ・・・」
と言います。
だから、今までにこんなものはないのだけれど、
利休ならきっとこうしたものが欲しかっただろう・・・
というストーリーを作って、茶器を造るのですね。
ドキドキさせられるコン・ストーリー。
一応の決着の後にもまた2転3転があって・・・、楽しめました。
ただちょっと、最後の大どんでん返し的な部分が弱いような気も。
あっと驚く予想外!!
というほどでもなかった・・・。
でもまあ、骨董品の良し悪しなど私には全くわかりませんが、
作中にもあったように、あんな器でカフェオレを飲んでみたいです・・・。
中井貴一さんと佐々木蔵之介さんのツーショットというのは、
そういえば今までみたことがなかったかも、です。
おじさんコンビもなかなか渋くてカッコイイ。
<シネマフロンティアにて>
「嘘八百」
2018年/日本/105分
監督:武正晴
出演:中井貴一、佐々木蔵之介、友近、森川葵、前野朋哉、近藤正臣
騙し度★★★★☆
ユーモア度★★★★☆
満足度★★★.5