映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!

2018年01月20日 | 映画(な行)
彼らのチームワークと豪胆さに乾杯!



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1995年、紛争末期のサラエボ。
マット率いる5人のネイビーシールズは、
湖の底に重さ27トン総額3億ドルのナチスの金塊が眠っているという情報を得ます。
メンバーの一人が恋に落ちた地元の女性・ララは、
その金塊を難民の救済に使いたいと提案。
敵陣のただ中、水深45メートルの沈んだ村から8時間以内に
27トンの金塊を運び出すというミッションに、彼らは立ち向かう!!



リュック・ベッソン原案・製作による、痛快アクション・アドベンチャー。
まずはオープニングエピソードで度肝を抜かれます。
まあ普通、登場人物の紹介がてら、驚きのアクションを繰り広げながらも、
サラッと描かれるところなのですが、
本作のそれは、長くて実にハード。
戦車で敵陣の街を疾走。
橋の上で前後を敵に挟み撃ちにされると、いきなり戦車は川へダイブ。
そこからの脱出劇というのだからボーゼン・アゼン。
なんとも命知らずのヤローどもであります。
彼らのチームワークと豪胆な心臓をまずはしっかりと印象づけますね。



そして、いよいよ湖底からの金塊引き上げ作戦は、
軍の作戦としてではなく、全く彼らの個人的な活動として行われます。
地元のためと言いながらも、もちろん自分たちの取り分も計算済み。
但し軍の機材を使わなければならないので、そこはこっそりと手はずを整えて・・・。
27トンもの金塊を一体どうやって引き上げようというのか、
また、計画の実行が危ぶまれたり、やっと穴を開けた金庫がカラだったり・・・。
数々の困難を乗り越えて計画は進みます。
現場が水中というのも、それだけでスリルたっぷり。
はい、しっかりと楽しませて頂きました。



J・K・シモンズ演じる少将さんがまた、いい味出してるのですワ。
ラストの彼の決着の付け方が、実に絶妙かつ心地よい。



<ディノスシネマズにて>
「ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!」
2017年/フランス・ドイツ/105分
監督:スティーブン・クォーレ
製作・原案:リュック・ベッソン
出演:サリバン・ステイプルトン、チャーリー・ビューリー、シルビア・フークス、ジョシュア・ヘンリー、J・K・シモンズ

痛快度★★★★★
スリル度★★★★☆
満足度★★★★☆