映画と本の『たんぽぽ館』

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ジャッキー ファーストレディ最後の使命

2017年04月06日 | 映画(さ行)
何も言えない・・・



* * * * * * * * * *

1963年11月22日テキサス州ダラスで、
米ケネディ大統領がオープンカーでパレードの最中に何者かに狙撃され命を落としました。
本作はこの車に同情し、夫の死を目の当たりにした妻、
ジャクリーヌ(ジャッキー)ケネディの、その後の数日間を切り撮った物語です。



彼女は夫の死を悲しむ間もなく、
葬儀の取り仕切りをしたり、代わりに昇格する副大統領の大統領就任式に出席したり、
またホワイトハウスから退去しなければならなかったりと慌ただしい毎日を送ります。
そんな中でも、夫が築き上げたものを単なる過去にさせないという決意を持って、
ファーストレディとして最後の指名を果たそうとします・・・。



いや、正直私、眠くて眠くて、細かなところは飛んでいるかもしれません。
面白くないから眠るのか、
眠ってしまうから面白くないのか・・・どっちでしょう?



この日は「ムーンライト」と本作のハシゴ。
ムーンライトで盛り上がった心の高鳴りが、
本作のエンディング時にはすっかり盛り下がっていました。
「ムーンライト」でも書いたのですが、あちらは黒人の男性で、しかもゲイが主人公。
にも関わらず、その心情がびっしりと伝わってくるのです。
しかるに、少なくとも私は、本作のジャッキーには全然感情移入できず
むしろ好きではないなあ・・・と感じてしまった。
この2本を続けたのが裏目に出てしまったのでしょうか・・・



本作は、ジャッキーが夫であるケネディ大統領を
鮮やかに一般の人々に印象づけることに力を注ぎ成功した、
そのことを言いたかったというわけですね。
確かに私にとっても非常に印象深い大統領ではありますが・・・
でもあの派手な葬儀パレードを見たから、ではありません。
だから本作を見た限りではジャッキーの功績というのは、私にはよく分からなかった・・・
それよりも、子どもを何度もなくし、夫の女癖の悪いことに苦しめられたこととか、
夫を亡くしたあとの結婚のこととか・・・、
もっと彼女の人生そのものをテーマとしたほうが見ごたえのあるものになったのになあ・・・
と思わないでもありません。
でも、世間の評価は悪くはないようですので、
やっぱり私に見る目がないのでしょう。
なにしろアカデミー賞ノミネート作品だしな。
寝てしまったから、面白くないのだ、と、そういうことにしておこう・・・

あ、作曲賞もノミネートだったのか。
あの冒頭の気持ち悪~く音が歪む曲・・・
そこから、私にはダメだったのだった。


「ジャッキー ファーストレディ最後の使命」
2016年/アメリカ・チリ・フランス・/99分
監督:パブロ・ラライン
出演:ナタリー・ポートマン、ピーター・サースガード、グレタ・ガーウィグ、ビリー・クラダップ、ジョン・ハート
歴史発掘度★★☆☆☆
満足度★★.5


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