最後に会いたい人。思い出の味。
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2018年4月初演、写真と朗読を組み合わせた同名朗読劇を映画化したもの。
三途の川を渡る前に最後の晩餐をとるための店、小さなレストランがあります。
人生一度きりしか訪れることはできず、料理のリクエストはできないが、
誰か1人だけ、すでになくなっている人を呼ぶことができるという・・・。
そこでは、ギャルソン・岬が客を迎え、韓国人ハンが料理を作ります。
岬とハンは気づけばここにいて、現世の記憶はありません。
ここを訪れるのは・・・
妻を先に亡くした男性、ヤクザ、幼い女の子、売れない漫才師等々・・・。
それぞれがそれぞれの事情で死に至り、会いたい人も様々。
そんな中で、幼い女の子がここに来るのはいかにも痛ましい・・・。
彼女はお母さんに会いたいと言うのですが、
お母さんはご存命なのでここに呼ぶことはできません。
そこで岬とハンが彼女と食事を共にする、というのは泣きたくなってしまうようなシーン。
けれどこのエピソードには続きがあって・・・。
でも私、この続きには納得できません。
これはダメでしょう、という気がするのですが・・・・。
それはともかく、最後にはハンがここにいる理由も分かってきて、
なかなかほろりとさせられるのでした。
ちょっと考えてしまいますね。
自分がこのレストランを訪ねることになったら、誰を呼ぶことになるかな。
そして、料理は何が出てくるのだろう・・・。
夫は私より先に逝くかどうか分からないし、
まあ、今さらわざわざ呼び出してまで会わなくても(?)などと思ってしまい、
でもやはり母には会ってみたい。
いつも母が作ってくれていたような、ごく普通の食事かなあ・・・。
なんだかしんみりしますね。
「最果てリストランテ」
2018年/日本/91分
監督・脚本:松田圭太
出演:ジュンQ、村井亮太、真宮葉月、鈴木貴之、今野杏南
人生色々度★★★★☆
満足度★★★☆☆
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