映画と本の『たんぽぽ館』

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とんび

2022年07月30日 | 映画(た行)

父と息子の熱い物語

* * * * * * * * * * * *

重松清さん原作の本作、原作は読んでいるし、テレビドラマも見たはず・・・
と言うことで、見なくてもいいかと思っていたのですが、
北村匠海さんなので、やっぱり見よう、と・・・。

昭和37年、備後市。
運送業に従事するヤス(阿部寛)。
愛妻の妊娠にうれしさを隠しきれません。
やがて息子アキラが誕生。
周囲は「とんびがタカを生んだ」と騒ぎ立てます。

しかし、アキラがまだ幼い頃に、妻が事故で他界。
父子2人の生活が始まります。
ヤスの友人たちに支えられながら、不器用に息子を愛し育て続けるヤス。
やがてアキラ(北村匠海)も成長していきます。
そして、母の死の真相について、ヤスはアキラに嘘を伝えますが・・・。

まだ幼くして母を亡くすアキラなど、要所要所にほろりとさせられてしまいます。
こういうところがテレビドラマや映画に引っ張りだこの要因なのでしょう。

愛が余って途方に暮れたり暴走したりの熱い父親。
反抗期のアキラには全く付き合いにくい父親で、
東京の大学に進んだアキラは「もう二度と戻らない」などと言ったりもするのです。
でもヤスは、自分が憎まれても、母親の死の真相についてはついに明かさない。
ニクいねえ・・・。
物語についての少しまともな感想はこちらをどうぞ。

「とんび」重松清

さて、本作のテレビドラマ化されたものは、実は二つあります。

NHKドラマ(2012年)では、ヤス・堤真一、アキラ・池松壮亮、

日曜劇場(2013年)では、ヤス・内野聖陽、アキラ・佐藤健、

でした。

私が見ていたのはNHKの方で、
日曜劇場の方は見ていなかったということに今さら気づきました。
(なんで? 佐藤健さんなのに!!)

まあそれはともかく、父親役が確かにウザいくらいに暑苦しい感じ、
どなたもはまり役ですね。

<Amazon prime videoにて>

「とんび」

2022年/日本/139分

監督:瀬々敬久

出演:阿部寛、北村匠海、薬師丸ひろ子、杏、安田顕、大島優子、濱田岳

 

暑苦しい父親度★★★★★

親子愛度★★★★☆

満足度★★★.5



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