映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

メリー・ポピンズ

2020年02月26日 | 映画(ま行)

“夢のような作品”を確認

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私、「メリー・ポピンズ リターンズ」を見ようと思ったのですね、まず。
しかし、その元の「メリー・ポピンズ」を遠い昔に一度みただけのような気がする・・・。
ということで、まずこちらから。
それにしても、1964年といえば先の東京オリンピックのあった年です。
私、小学校の時の「映画鑑賞会」で、児童こぞって映画館へ出かけて本作を見たのです。
当時は学校にもそんな行事があったわけですね。
まあ、そんなわけで内容自体はほとんど覚えていないのですが。

東風に乗って、こうもり傘にぶら下がり、
バンクス家の子どもたちの元にやってきた乳母のメリー・ポピンズ。
彼女は不思議な力で子どもたちをいろいろなところへ連れて行ってくれます。
子どもたちはメリー・ポピンズが大好き。
家の中も、すっかり明るく賑やかになります。
けれども、彼らの父、銀行勤めのバンクス氏は、
型破りのメリー・ポピンズを快く思わず・・・。

う~ん、今見るとテンポが悪くて冗長な感じがする、やはりすでに古典。
でもこの当時、本作は非常に画期的だったわけです。
アニメーションと実写の合成。
空を飛ぶメリー・ポピンズや、宙に浮かんだお茶会シーンの特撮。
ミュージカル風に歌とダンスがたっぷり。
なんとも夢のような作品だったはず。
・・・とまあ、その辺を確認した、ということぐらいで収めておくことにしましょう。

映画は1964年の作品ですが、舞台はおそらく1900年代初頭くらいのロンドン。
バンクス婦人は夫に内緒で婦人参政権推進の運動をやっていたりするのですが、
しかしやはり妻は夫に従うことが本分という時代、
夫の子どもたちへの教育方針に口を挟むことができない・・・、
そんな時代性を強く感じる作品でもあります。

多分、現在に蘇ったメリー・ポピンズは、もっとひねりがあって楽しめるのでは・・・?

 

 

<WOWOW視聴にて>
「メリー・ポピンズ」
1964年/アメリカ/140分
監督:ロバート・スティーブンソン
出演:ジュリー・アンドリュース、ディック・バン・ダイク、
   デビッド・トムリンソン、グリニス・ジョンズ

満足度★★.5



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