男のロマンを追い求めて
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市川進(石橋蓮司)は、2つの顔を持っています。
1つは売れない小説家。
ハードボイルドを気取っていますが、全く原稿は採用されません。
そしてもう一つは、伝説の殺し屋。
実は彼はこの体験を生かして、ハードボイルドを書き進めているのです。
そんなことは全く知らない彼の妻・弥生(大楠道代)。
結局彼女の稼ぎで家計がまかなわれているのですが、
でも小説家としての夫を支えようという、なかなかけなげな妻なのです。
夫の部屋には、無断で入るとそうとわかるような仕掛けがしてある。
そこには本物のピストルが隠されていたりするので・・・。
あるとき市川に影の仕事を回してくる石田(岸部一徳)が
中国系ヒットマンから命を狙われ、市川にも身の危険が迫る・・。
と、いかにもハードボイルドでニヒルな男を気取る市川なのですが、
その秘密はこの題名の通り・・・。
本当は、石田からの依頼で、標的の行動をリサーチしていただけなんですね。
それでもなお、気分はハードボイルド。
これぞ男のロマン・・・と、ちょっぴりヘンテコで、もの悲しくもあります。
地味っぽい作品なのですが、すごく豪華な出演陣。
楽しめます。
<WOWOW視聴にて>
「一度も撃ってません」
2020年/日本/100分
監督:阪本順治
出演:石橋蓮司、大楠道代、岸部一徳、桃井かおり、佐藤浩市、豊川悦司、江口洋介、妻夫木聡、寛一郎
ハードボイルド度★★★☆☆
満足度★★★★☆
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