日教組(日本教職員組合)の全国教育研究集会って知ってますか?以前は結構、いろんな意味で騒がれた集会だったげと、今は、まあ、落ち着いたというか、盛り上がりに欠けるというか、穏やかな先生方の勉強会です。それでも、全国の小中高大学まで、まじめに教育活動や組合活動に取り組んでいる人たちはそれなりにいるもので、教科指導の専門的な話しから、不登校、いじめ、低学力、ゆとり教育、さらには、教育行政批判まで、30近い分科会に全国から数千人の先生達が集まり、三日間もの長時間、熱心に議論を戦わせます、毎年。
ええ、私も、その一員として、それもレポート発表者として、明日から参加してきます。私は、とてもとても、熱心な教員の部類には入らないわけで、はめていただくのが、実に心苦しいかぎりなのですが、私にも、ちょっとは言いたいってことはあって、それでレポーターなのですね。
それで、言いたいことですが、それはもう、言うまでもなく、演劇のことですね。演劇がどんなに素晴らしいか、いやいや、そんなことは分かり切ったこと。私が、わざわざ大分まで行って、伝えてみたいと思うのは、演劇の教育的価値のことなんです。私が、9年間演劇部の顧問をしてきて、感じたこと、驚いたことを多くの人に知ってもらいたいんですね。
じゃ、何?って突っ込まれると、もうすでにこのブログでも書いてるこなんですが、演劇は人を育てるってことです。それを、演劇の構造や我が置農演劇部の活動を通して、体験的に捉え、少しは論理化してみようと思ったんですね。
何故、そんな大それたことを思いついたか、と言うと、置農演劇部には、対人間関係で困難を感じてる生徒がかなりいる、あるいは、いた、ってこと。そして、そういった子ども達が演劇部の活動をやり遂げることで、それぞれの課題を見事に克服していったという現実を、かなり多く目の当たりにしてきたからなんです。
話しがまどろっこしい!要するに、演劇は不登校に効く!!ちょっと、はしょりすぎか?でも、こう安請け合いしたくなるほど、多くの生徒が劇的に変わっていったんです。もちろん、三年という歳月を地道にかけながらですけどね。しかも、うちだけじゃない。地区内の他の学校でも同じような傾向が見られるのです。ある学校においては、演劇部が不登校生徒のたまり場の様相を呈した時もありました。
そんな、人の心を解きほぐし、生きること、他者とつながることへの意欲をかき立てていく底力が、演劇にはたしかにあるってことを、しっかりと伝え、それが演劇のどういった部分と関わっているかを、私なりに分析してみたわけです。(詳しい内容の知りたい方は、コメント下さい。レポートをメールでお送りします。)
私の今の気持ちとしては、すべての小中高校で演劇の授業を!と大声で叫びたい心境なんです。実現すれば、現在の深刻な子ども達の問題の何十分の一かは、解決できるって確信しています。もっとも、それを指導できる教員の養成って問題が、まずありますけどね。それでは、その大声の第一声、大分で上げてきます。