ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

遅ればせのネット開眼

2007-02-01 22:48:28 | アート・文化

 ITに対する抵抗感は、随分あったなあ。やっぱり、活字文化世代だからかなあ。ネットや携帯の情報や言葉のやりとりは、慌ただしくてなんか嫌悪感が先に立ってたから。情報だって、量より質だし、ネットや携帯がなくても、時代の流れは、しっかりつかんでるぞ、って自負もあったしね。。情報化社会ってものが、人間の能力や今の有り様を超えて、モンスターのようにふくれあがってるんじゃないか、との疑問もあったものね。簡単に言っちまえば、情報、情報ってそんなに騒いで、本当に必要な情報は得られていんのかい?がせネタかどうか、見分ける力は持っているんかい?情報技術って所詮は道具なんだぜ、わかってんのかい、お若いの、ってところだろう。だから、ワープロ機能はともかく、インターネットは意地でもつながなかった。

 そんな凝り固まった姿勢が、2年前突如緩んだ。きっかけがなんだったかは、はっきりしないけど。こういうことだ。年寄りがいっくら悪態ついたところで、この情報化の流れは絶対変化しないってこと。情報ばかりか、ものの流れも、経済も、人間関係も、すべてが、情報化社会の大渦の中で大きく変わっていく、そのことに、はたと膝を打ったってことだ。

 二年前、ネットをつなぎ、昨年ホームページを立ち上げ、今年はブログに挑戦と、まずは着実に中毒者へと正しく道を歩んでいるね。最近は、買い物も、本はアマゾン、CDはタワーレコード、パソコン関係はネットショップ、ああ、もう確実にネット依存症は重症だよ。デジカメの写真を画像処理ソフトでいじくり、ビデオも買い込んでは編集ソフトで切りはぎし、舞台の映像や、芝居に使った音楽をDVDやCDにして配り歩いているくらいだから。この間なんか若い同僚捕まえて、ネットでメモリー買ってパソコンに増設しろなんて、脅迫じみて説いていたものね。

 そして、これがとってもお恥ずかしい話しなんだけど、今年度、一年生の情報の時間を担当してしまったのですよ。ごめんなさい!堪忍して!!綱渡りの一年でしたね。ワープロはまあ、そこそこにわかっていたものの、エクセルやパワーポイントは、勉強しなか゜ら、教えるという、泥縄形式。冷や汗の掻き通しだったもの。詳しい若手に教えを乞いながらどうやら乗りきった一年でした。でも、お陰で、急速に力は付いたね。おぼろげながら、コンピュータってものも理解できた気がする。火事場のくそ力って奴だね。ちょっと喩え、違うか。

 でもね、何より良かったのは、教えたクラスでほとんど落ちこぼれが出なかったこと。わかってねえ奴が教えっから、わかんねえ奴が出た、って言われたくなかったものね。教え方が良かったなんて、ぶるぶる、言いませんとも。理由はね、今の高校生、最初からコンピュータ仕様になってるってことだね。携帯でしっかりトレーニングしてるから、私ら活字世代とは、根本的に受容器官の構造が違うんだね。ちょこっと、指示すると、さっさと次のレベルに入っていくのにゃ、本当、驚いた。

 それでも、まあ、私がいくらかでも力になれたとすれば、年寄りが頭から湯気立てて、ネット社会の凄さを、吹聴しまくったことでしょうね。つまり、教師の教育的熱意ってやつですね。てへっ、恥ずかしい。

コメント
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