ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

チンドン御用・菜の花商会デビュー!!

2007-05-04 23:01:53 | アート・文化

 ついにやりましたよ、チンドン屋デビュー!まさか、ほんとうにできるとは!うーん、凄い!!アルトサックス買って、わずかに10日目だからね。チンドン太鼓ができあがって、なんと、3日後なんだもの。

 川西町のゴールデンウィークイベントは、ひょっこりひょうたん島スタンプラリー。商店街の、何カ所かに、ひょうたん島ゆかりの人形や展示物を置いて、そこを親子連れに回ってもらおうって企画なんだ。幸か不幸か、40年前の町並みが残る川西町、ひょっこりひょうたん島が放送された頃の暮らしを再現というのがテーマだった。そこで、その先導役が、チンドン御用:菜の花商会、つまり、菜の花座に回ってきたということなんだね。

 そもそもの発端は、菜の花座次回公演『おもかげチャンチキ』。チンドン屋が大切な舞台回しとなるお芝居だ。チンドン屋が主役なのに、チンドン屋出さないなんて、許されないだろう。じゃあ、自分たちでやるっきゃないでしょ、ってことで、チンドン屋作るよ、って騒いでたら、町の観光課の耳に入って、この日の出番となったってわけ。

 新聞にも大々的に載っちまったしね。もう、夢中で稽古して、今日の本番ってことになった。朝、集まってみたら、なんと、劇団の大姉御、ミホさんとヤッシーのお二人も参加するってこと。それに、若手二人に、おじさん二人、それに、強力な助っ人よっちゃんとユキエさん。なんと、8人の一大チンドン隊ができあがった。

 小松駅前、置農演劇部の獅子舞、よさこい、ダンスが終わって、いよいよ、出発。ミホ姉御の口上とともに、チンドンパレードが始まった。まずは、得意の『美しき天然』。これならテンポも緩やかだし、失敗しないだろうなんて目論見は、歩き出して10歩で消えた。立ったまま吹いているのと、歩きながら演奏するのか゜、こんなに違うなんて!!しかも、行く先々で、見知った顔、顔、顔。みんな、手は振る、寄ってくる、話しかけてくる。ちょっと、ちょっと、待てよ。こっちは、演奏で必死なんだから。なんて、向こうは全然お構いなしだからね。ついつい、会釈したりしようもんなら、指使いから意識が外れて、おおーっ、音外した!ああーっ、やべー!どこだ?どの音だ?なんせ、楽譜なんてまるで無し、感だけ頼りの演奏だから、一つこけると、もう、ダメ!!支離滅裂の右往左往!あーあ、ケーブルテレビか撮してるってのに。

 と、まあ、滑り出しは散々だったけど、さすが、演奏を重ねるほどに、徐々に上達。そこそこの仕上がりと相成った。もっとも、『竹と雀』だけは、ダメだったね。この曲、もう嫌!!同じようなメロディが続いて、老化した僕の頭の許容範囲をはるかに超えてたね。。ユキエさんが、アコーディオンでメロディ弾いていてくれる時はいいんだけど、彼女、時々意地悪して、すっと演奏やめんだよね。と、途端にお手上げ。何十回と吹いたのに未だに、よくわからない、とほほほほほ・・・。

 さて、へたくそなチンドン御用:菜の花商会、評判はと言えば、これが、思いっきり、大好評だった。スタンプラリー参加のお店に着くたびに、お茶はでる、お菓子は持たされる、牛乳飲んでけ、切り餅食えと大歓待だった。チンドンの音が聞こえると、家から店から、みーんな飛び出してきて、拍手を送ってくれた。ばあちゃんなんか、十円玉二つ持って、一生懸命ご祝儀にくれようと寄って来たしね。

 いやー、気持ちいいねぇ!青空の下、思いっきり、サックス吹いて、町中の人に注目してもらって、ねぎらってもらって、感謝されて、こうなりゃ、唇が痛かろうが、楽器を支える親指が、しびれて来ようと、そんなこと、構っちゃいられねえよ。もう、滅茶苦茶、吹きまくったね。おそらく、『花笠音頭』なんて、百回は演奏したよ、きっと!

 延々、一時間半のコースを二回こなして、やったあ、って充実感とともに、駅前にゴールした。今回のイベント、50組ほどが参加したんだって。町上げてのイベントとしては、寂しいけどね、チンドンが出ることで、少しばかり、活気が出たんじゃないだろうか。特に、ラリー参加のお客さんよりも、お店を必死で守ってきたお年寄りの人たちに喜んでもらえたってことが何よりの成果だね。ほんとう、年寄り多いんだよ。

 で、今日気付いたこと。①年寄りには、チンドンがよく似合う。②チンドンは上手い下手の問題じゃない。③チンドンは、地域とのつながりを作る。そして、④チンドン屋はくせになる!くたくたになって終わった直後に、みんな、もう次のパレードのこと気にしていたほどだものね。

 ということで、チンドン御用:菜の花商会、当分はお声が掛かってきそうですよ。もう、さっそく、6月10日、さなぶり大会の余興にどうかって声掛けられたしね。菜の花座公演の直前には、スーパーの前で大々的にやらかそうって話しも決まった。助っ人のお二人、ほんとうにほんとうにご苦労様!お二人のお陰です。次回も一緒にやりましょう。

 

コメント (3)
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