ようやく、ようやく台本書き地獄から解放された。たしか、地区大会作品に取り組み始めたのが、7月の東京行きのバスの中だったから、ほぼ1ヶ月半、台本に頭を悩ませ続けたことになる。いや、構想を練っていたのはさらに数ヶ月前からだから、もう半年近くと言っても言い過ぎじゃないな。
盆明けに大会作品『壁20XX』を書き上げて、それからはひたすらシニア演劇学校の作品を書き続けていた。そう言えば、シニアの本を書き始めたのも、農業クラブ東北大会で秋田に向かうバスの中だったなぁ。うーん、バスの長旅てのは創作意欲をいたく刺激するもののようだ。
大会作品についてはいずれ書くとして、シニア向けの作品『風渡る頃』のことだ。題材は、お墓!共同墓のお話しだ。女性専用の共同墓を見学に来た熟年女性2人、それを案内する営業社員、取材にやってきた女性記者はなんと営業社員の奥さん。お墓や葬式についての蘊蓄があーだこーだと展開される。そこになんと!二組3人の幽霊が現れて、となるとまあ、笑い満載の舞台になるのは間違いない。女はどんな墓に入るのがいいのか、先祖代々の墓に入るのが当たり前とされてきた常識が今や崩れ始めている。やたら金ばかりかかって形ばっかりってお葬式も、そろそろなんとかしなくちゃって気分がひろがってるしね。
出演者は7人、演劇学校に残った生徒全員だ。一人一人を観察し、様々話しを聞いて、役を考えた。主役とかそういうのは作りたくなかったので、全員にほぼ均等の台詞をふり、役の重さを同等に割り当てるよう配慮した。さらに、稽古に出て来られない可能性も見通して、2,3人で作るシーンを幾つもつなげる作りにした。こうすれば、稽古日以外でも、示し合わせて読み合わせなんかもしてもらえる。それと、こうしておくと、公演時、出突っ張りってことがないから、ときどき袖で息抜きや台詞チェックもできる。これが高齢者には殊の外大切なんだよな。なんせ、台詞、覚えられないから。
とまあ、いろいろ配慮を重ねながらも、楽しく台本を書き上げることができた。その一番の原因は、シニア演劇ってなんでもありなんだ!ってことをその道の第一人者鯨エマさんからお聞きしたからなんだな。例えば、声が小さかったら、ピンマイク!台詞の記憶が不安ならあらゆる場所にカンペ!立てなきゃ車いす!演技がだめなら朗読劇で!という具合で、要するに何でも有りの世界なんだな。ともかくも楽しめればいい!!それがわかってほっとした。気楽に書けた。
でも、いざ書き始めると、やっぱりいい加減はできない。大爆笑ものでも、しっかりと人間の真実に迫るものを!って欲も出て、最終的にはまず満足の行く仕上がりとなった。特に最後のシーンは特技をお持ちのメンバーがいたお陰で、じーんと来る場面を作り上げられた。これで、大いに笑って、じんわり感動って菜の花座路線をしっかり踏襲できたと思っている。さて、その特技とは?それは見てのお楽しみでしょう。
盆明けに大会作品『壁20XX』を書き上げて、それからはひたすらシニア演劇学校の作品を書き続けていた。そう言えば、シニアの本を書き始めたのも、農業クラブ東北大会で秋田に向かうバスの中だったなぁ。うーん、バスの長旅てのは創作意欲をいたく刺激するもののようだ。
大会作品についてはいずれ書くとして、シニア向けの作品『風渡る頃』のことだ。題材は、お墓!共同墓のお話しだ。女性専用の共同墓を見学に来た熟年女性2人、それを案内する営業社員、取材にやってきた女性記者はなんと営業社員の奥さん。お墓や葬式についての蘊蓄があーだこーだと展開される。そこになんと!二組3人の幽霊が現れて、となるとまあ、笑い満載の舞台になるのは間違いない。女はどんな墓に入るのがいいのか、先祖代々の墓に入るのが当たり前とされてきた常識が今や崩れ始めている。やたら金ばかりかかって形ばっかりってお葬式も、そろそろなんとかしなくちゃって気分がひろがってるしね。
出演者は7人、演劇学校に残った生徒全員だ。一人一人を観察し、様々話しを聞いて、役を考えた。主役とかそういうのは作りたくなかったので、全員にほぼ均等の台詞をふり、役の重さを同等に割り当てるよう配慮した。さらに、稽古に出て来られない可能性も見通して、2,3人で作るシーンを幾つもつなげる作りにした。こうすれば、稽古日以外でも、示し合わせて読み合わせなんかもしてもらえる。それと、こうしておくと、公演時、出突っ張りってことがないから、ときどき袖で息抜きや台詞チェックもできる。これが高齢者には殊の外大切なんだよな。なんせ、台詞、覚えられないから。
とまあ、いろいろ配慮を重ねながらも、楽しく台本を書き上げることができた。その一番の原因は、シニア演劇ってなんでもありなんだ!ってことをその道の第一人者鯨エマさんからお聞きしたからなんだな。例えば、声が小さかったら、ピンマイク!台詞の記憶が不安ならあらゆる場所にカンペ!立てなきゃ車いす!演技がだめなら朗読劇で!という具合で、要するに何でも有りの世界なんだな。ともかくも楽しめればいい!!それがわかってほっとした。気楽に書けた。
でも、いざ書き始めると、やっぱりいい加減はできない。大爆笑ものでも、しっかりと人間の真実に迫るものを!って欲も出て、最終的にはまず満足の行く仕上がりとなった。特に最後のシーンは特技をお持ちのメンバーがいたお陰で、じーんと来る場面を作り上げられた。これで、大いに笑って、じんわり感動って菜の花座路線をしっかり踏襲できたと思っている。さて、その特技とは?それは見てのお楽しみでしょう。