ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

元旦早々、青菜掘り!

2022-01-01 11:38:49 | 食べ物

 あっ、いかん!菜っ葉掘り出すの忘れてたぞ。うひゃぁ、正月早々、青菜掘り出さなきゃ。青物なしの雑煮?そんなもんあり得えんだろ。

 まさかなぁ、こうも降り積もるなんて、思いもよらなかった。せいぜい40~50センチ、晦日前にちょちょっと掘り出しゃいいや、なんて、甘かった!昨夜もゆく年くる年降り積もって、かなりの積雪だ。しかも、吹雪いてるし。こんな中で、雪掘り作業かい!今年の雑煮は青菜抜き、ってことで我慢する?いやいや、正月元旦、怠け心で始めるわけにゃいかんぞ。よしっ、掘る!

 まっ、今日明日の分だけ、2,3株も掘り出しゃいいよ、って、畑に到達するまでが一苦労だぜ。両足の付け根まで埋まる積もり具合。一歩、一歩苦闘の雪山行軍。踏みつけるって言うより、掻きわけるって言った方が相応しい。雪さえなけりゃ、10数歩の距離、これが遠い!両手に持ったアルミとプラスチックのスコップをストック代わりにしながら1歩、また、1歩。

 どんだけ降ったって、菜っ葉の畝は一目瞭然だ。こんなこともあろうかと、支柱刺して目印にしてあるから、楽勝だね。スコップの一掘り、二堀り、まっ、こんなもんじゃ出てこないわな、少なくともこれまで3回大きな降雪あったからね。掘っては横に積み上げして雪穴を広げて行く。そろそろ茎立ちの株に到達する頃だぞ、慎重に!葉っぱは雪に押しつぶされて、広がってるはず、不用意にスコップ入れれば、茎や葉を切断しかねない。慎重に、なんて、吹雪に煽られて、そんなゆとりはない。ともかく、菜っ葉を掘り出さなくっゃ。

 二日酔いのへろへろ、たかだかこれしきのことで息が上がる。足元がおぼつかない。そこに猛吹雪、慌てて穴に降りて身を屈める。うひゃ、雪洞で吹雪をやり過ごす登山者ってところだぜ。

 おっ、緑の葉っぱが雪を透かして見えたぞ。あとは、そっと手で雪を掻きわけた方がいい。ほれほれ、ようやく掘り当てたぞ、本日のお宝!

 幸い、凍り付いていないから、葉や茎がぱりぱり折れることがない。株元の辺りに狙いをつけて、土に包丁を差し込む。手ごたえあり!ただし、葉っぱまだ雪の下、慎重に!そっと、そっと!と、思うのだが、なんせ寒い。風は激しい。ええい、取れる部分だけでもいいぜ!

 掘ったのは1メートルほど、そこから5株ほど掘り取れた。いいよ、いい、ちょっと少ないが、もう十分だ。これで正月三が日の雑煮には足りる、って言うか、足らす。プラスチックのスコップを橇にして、掘った青菜を積み、帰りの雪かき行軍。きついぞ、辛いぞ!この数日、運動らしい運動もせず、鈍りになまったこの体、一気に歳を感じさせられた。

 どうにか、雑煮間に合って、うん、やっぱり緑は生きるなぁ、と、今年もそこそこ正月らしく元日を始められた。

 

コメント
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