なんか美味くない、あっ！

　前回のパン作りはフツーのごはんパンだったから、今度はライ麦パンだな。ふふーん、楽しみだぜぇ。

　ほんと久しぶりにライ麦パン作ったら、これがバカうまのめっちゃ美味！あっと言う間に食べ尽くして、さぁて、次はいつ作るかなぁ。これきっと定番手作りに昇格必死、よしっ、ライ麦粉も追加注文しちゃえ。

　前回は久しぶり、ライ麦パンは上手く行くか？で、少なめの量を仕込んだが、あの味ならたっぷり作っても売れ残りの心配なし。今回は大胆に、粉の量で２キロ、ライ麦粉１．５キロ、強力小麦粉０．５キロ、ごはんカップ３杯で行ってみようか。

　あれっ？前回のレシピ、忘れちまったぞ。塩は２％として、砂糖はどうだった？うーん、入れなかったか、５％くらい入れたか？ダメだ思い出せない。まっ、適当に。イーストはやや多めにしよう。前回やたら時間かかったからな。そうだ、生地も固かった。水も増量。

　軽く捏ね上げた生地は、半分に分けて、片方はそのままプレーンとして発酵、もう一方はラム酒漬けレーズン、クランベリーとクルミを練り込んでから発酵された。ちょっと、レーズン、クランベリー少なかったかな。いいさ、成型の時にドライイチジクとアンズを巻き込もう。

　あらら、ちょっとプレーン生地少なかったかな。チェダーチーズとリンゴのシロップ煮を包んだバンズも作りたいのにぃ。仕方ない、パン籠のパン生地少ないけど、我慢だな。

　すべて焼き上がり。所要時間は６時間、まっ、ライ麦パンだしなぁ、こんなもんか。なんか見かけがよくないが・・・

　レーズンのロールは中にイチジク、アンズを入れるために、軽く巻いただけだから、なんか力がないのかな？ごはんや水も多過ぎたかも知れない。ちょっと生地だれ気味だったから。パン籠で作った方は、厚み不足だけど、そりゃ生地量不足のせいだしな。

　味さえ良けりゃすべてよしさ、どれどれ。

　うむ？何かおかしいぞ。粉っぽい。素人さんが初めてパン焼いてみたいな！みたいな。うん、玄米パンにも近い、ふすまっぽい素っ気ない味になってる。うーん、なんだ？原因は。

　　あっ、あっ、あっ！サワー種とモルト、入れ忘れてたぞ。これはダメだっ！あの酸味と香り、ライ麦パンの神髄だからな。うわぁ、なんてこっちゃい。こんなに作っちまって！

　救いは、チーズとリンゴのフィリングがこのパンによく合ってたってことかな。

　贅沢言わない！これはこれで美味しい！そう、手作りの味。上手く行かなかった時も、これはこれで味わいある、って楽しむゆとり、これが大切なんだぜ。