ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

台本締め切りまで1カ月!って、まだ関連本読んでるしぃぃ。

2022-02-23 11:09:24 | 菜の花座

 うー、どんどん近づいてくるぞ、台本締め切り。最低でも1カ月前にゃ掛からなくっちゃ、って心決めしてたのに、あっという間にその日が来た。

6月末の公演だろ、4月前には本読みに入りたいじゃないか。前回上演延期になった作品『ダンスホールMitsu 』だから簡単な手直しでいいと思ってたんだが、団員の入れ替わりも多く役を削ったり新しい役作ったりしなくちゃならなくなった。うん、まぁな、なんかイマイチだよなぁって消化不良の胃もたれ台本だったから、じゃ、この際思い切ってメインディッシュ作り直すか?

 となりゃ、まずは素材の吟味から。1月からは歴史関連の参考本をだらだらと読み続けて来た。『大正デモクラシー』今井清一著とか『転換期の大正』岡義武著とか、『大正史講義』筒井清忠編とか。お陰で、大正時代15年間、ほぼ大筋で流れが頭に入った。世界的な動向との関連、国内政治の動き、など一つながりの年表が頭に入ったところどころ虫食い?してるけど。でも、これは、要するに気象条件やら種播く土壌ってことね。まだまだ種まきするわけにゃいかないぜ。

 周囲の草刈ったり、耕したり、おっと、何の種播くのかだって決めなくっちゃならんだろ。

 世の中の空気とか匂いとか色合いとか、まっ、簡単に言っちまえば人々の暮らしぶりや体温ってことだ。歴史書読んでても、そこらへんのところは浮かんでこないんだよなぁ。

 で、今からかぁ!と呆れるが、あの時代を題材にした小説類も読んでみようかって、ちょっぴり藁にもすがる気持ち。その頼みの綱の本たちがこれ。

 林真理子の『李王家の縁談』

 朝鮮王朝の最後の王?となった李垠に娘を嫁がせた梨本宮伊都子の仲人オバサンぶりを追った本。当時の朝鮮、中でも王朝と日本の皇族との関りが丁寧に描かれている。そうか、いびつな形じゃあったが日朝親善のために頑張った人たちもいたんだぁ、って、これはまったく歴史書からは知らんぷりされた世界だ。うん、なるほど。

 角田房子の『わが祖国』

 こっちはこれから読むのだが、日本に亡命した朝鮮軍人の遺児禹長春農学博士、父の祖国韓国と母の国日本との間で懊悩を抱えつつ生きた人の物語だ。どちらも当時植民地とされていた朝鮮との関りを知ることができるはず。

 マンガだって、大切な資料だよな、最近じゃ。

 『はいからさんが通る』作者、よく勉強してるもの。ビジュアルで示さなくっちゃならないから、当時の服装とか街の様子とか暮らしぶりなんかはとってもためになる、はずだ。

 あと、『大正百話』と『明治大正見聞史』は巷のネタ仕入れられるんじゃないかってね。

 と、言うことで、あと1週間、蓄積と模索の時間を延長するぜ。でも、これらの本はイメージ喚起力大きいから、読みつつあれこれ台本に使えそうなアイディアも蓄えつつあるんだけどな。

 そう、さぼってるわけじゃない!締め切り延ばすつもりもない!と、言い切っておこう、今のところは。

 

コメント
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