葉梨法務大臣、辞職した、予想通り。
首相の判断遅れもまた予想に違わずだぜ。岸田さん、優柔不断とか、感覚ずれずれ、って散々こき下ろされて、それも当然!異論はない。
でも、見逃しちゃなんないのは、岸田さんも葉梨大臣と同じ穴のムジナだってこと。
あの、問題発言、死刑のハンコ押しくらいがちょい受けの地味な仕事、ってやつ、ああいう、軽口、おじさん世界じゃけっこうありきたり、つかみのギャグとしてそこそこ受けてたんだと思う。
ほら、地元の支持者集会や派閥の会合でも何回も繰り返してたって言うじゃないか。今回も録音の音声が流出して、(誰なんだ録音したの?大いに興味ありだなぁ)初めて問題が露呈したわけだろ。つまり、それまでは疑問に思ったり、あるいは、顔をしかめて終わり、って人が少数いたか、いなかったか、ってところだったってことだ。
つまり、葉梨を囲むおじさんたちにゃ別にゃ由々しき発言なんかじゃなかったってことさ。岸田首相もそのおじさんセンスを共用してたから、当初は「厳しく指導」なんかで乗り切れると思い込んでいたってことだ。
ところがどっこい!世の中、変わりつつあったんだよ。
おじさんの常識、おじさんのセンス、おじさんの感覚、おじさんギャグ、もう通用しなくなりつつあるってことさ。葉梨と岸田はそこんとこ、認識がまるっきりできていなかった、それが今回の辞任劇の一つの本質なんだぜ。
おじさんの感覚、おじさん社会で通用するギャグ、それは男は上だ、権力は偉いの家父長感覚にどっしり胡坐かいた差別意識、パワハラ、セクハラ感覚に根差すものなんだ。
ほらほら、SNSの世界で凄まじいだろ、女性や弱者、異質な者への罵倒、嘲笑、過激なちょっかい、あれだよ。人権とか民主主義なんてクソくらえ!LGBTなんて病気だ!夫婦別姓日本が壊れる!
人の世は金だぜ、票だぜ!社会を動かしてるのはおじさんだぜぇぇぇ!って正直に白状しちまってるだろ、あの感覚で固まってるのが、自民党なんかの保守支持者たちなのさ。
今回の発言なら、死刑囚は弱者だし、異質も異質、同じ人間なんて思いもしない。だから、平気であんな軽口がへろっと吐き出せるのさ。
だが、世界の常識から周回遅れの日本でも、さすがに、人権無視、命軽視の発言は許されなくなってきてるってことさ。
だからと言って、女性や異質な人たちへの偏見や差別的言動にも同じような見直し機運が広がってるか?って言ったら、そこは違う。差別発言オンパレードの杉田水脈が平気の平左で閣僚の一員にとどまり続けてる事実一つとったって、暗澹たる現実だ。
とは言え、まずは、第一歩は踏み出した。誰のものでも命はかけがえがない、って認識が常識として広まったってことはな。
次は寺田、萩生田?何人か取りざたされてるが、やっぱり、願いは杉田水脈の辞職だな。おじさんが体中に充満してるもの。