いくらなんでも、そんなもん売ってないよな。
まっ、探してなければ、不便だけどそのまんま使うか、丸ごと買い替えるしかないよな。
探し物はなんですか?
剪定鋏のバネ。
果樹の枝を切り、力を抜けば刃が開く。有って当然、ストレスフリー!そんな魔力?は柄の間に仕込まれた小さなバネの力だ。
去年、そのバネを無くしちまった。落とした瞬間が特定できないんじゃ見つけようもない。今年ももうすぐ雪囲いの季節、藁縄で丸太にそっぺ板を結わい付ける作業が迫ってる。ええーっ、このまんま切っては開き、切っては開きを繰り返すのか?雪囲い終われば剪定も待ってるしなぁ。
新しく買ったところで、在り来たりの並み級品、プロ農家御用達の鋏なんて縁を結ぼうとは思わないんだが、鋏自体は切れ味悪くない、まだまだ元気に活躍してくれそう。たかだかバネが無いくらいで見切るなんて、そりゃ非道な仕打ちだぜ。
バネさえ手に入ればなぁ!ダメもとで探してみるか。「剪定ばさみバネ」で検索。
な、なんと、一発で出て来た。何種類かあるようだが、我が家の並み級品には、これだっ!サイズが18と20?どっちだ?って言うより、このサイズってなんなの?
「剪定ばさみ構造」で調べてみたら、なんのことはない、鋏の長さのことだった。
よしっ、わかった、これ注文な、っておい、替えバネ2本入り107円!だってよ。アマゾンプライム会員だから、送料も無料。いやいや、なんか申し訳ないねえ、こんな安価な品物届けてもらうなんて。悪いから、山形青菜漬け用に買おうと思ってた無添加白だし一緒に注文した。
調べて買ったとは言え、果たして届いたものでいいのかどうか?
不安を感じつつ嵌め込んでみた。
おぉ!見事、正解だぜ。って、当たり前だって、同じメーカーの鋏なんだから。
いいなぁ、この使い古した感じ。道具に対して愛着がわいてくるじゃないか。ちっぽけなバネ一つだって、ちゃんとスペアが用意されてる。こういう社会を大切にしたいもんだぜ。
それにしても、そんなアナログな要望がネットで支えられてるってことをどう考えたらいいんだろうね。ありきたりの考えで言うなら、ネットも使い方しだいってことなんだろうが、なんか、そんなことを超えた深い問題が潜んでいるようにも感じるなぁ。
ともかく、手慣れた剪定鋏を使い続けることができる。よしっ、久しぶりに刃も研いで、切れ味アップ、作業効率向上で雪囲いに当たるとするか。
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