麦茶用のガラスポットを割っちまった。
えっ、なぜ?どうして下に落ちたの?割れてるの?
って、決まってるだろ、自分で落としたんだよ。
ガラス瓶が手元にあることはわかってたんだ。なのに、
湯沸かし器点けて、何気なくふり向いたら、手に当たって来た、って、違うだろ、ぶつけてその拍子に落としたんだって!
誤魔化すんじゃねえの。
おかしいなぁ、当たるはずはなかったんだけど・・・
そう、それよそれ。
当たるはずじゃなかった、躓くはずじゃなかった、ぶつかるはずじゃなかった、つま先もっと上げてたはずなのに、横にあるって気付かなかった、
あるいは、
ちゃんと立ってるはずなのに、片足立ちできるつもりだったのに、腰は伸びてるはずなのに、この幅なら跨げると思ったのに、・・・
出来ると思ったことが出来ない!やってるつもりがやれてない!
体センサーが数本抜け落ちちまったんだ。
いや、摩耗して感度が著しく落ちてるんだ。
以前なら、無意識のうちに、視野の隅でとらえていたものが、視野から消えてなくなった。
以前なら、無意識のうちに、適切な足の上げ下げ、歩幅の調整が出来ていたのに、出来なくなった。
以前なら、しっかり掴んだ感覚は確実だったのに、今やするりと物を落とす、それも割れ物ばっかり!
だから、よろめく、躓く、こける、ものを落とす!
危険だ!
家での不祥事なら、食器などの破損で済むが、いやいや、家内だって危ないぞ。下手に転倒すれば、骨折、寝たきり、あの世行き、ってことだってあり得る。が、
外での事故ってことになったら、おぉ、池袋の上級国民ジイサンの二の舞だぜ。
だったら、免許返納で、
なぁんて、全然考えちゃいないから、ダメなんだよ、ジジイは。
この間違いなく進行する老化現象にどう対応するか?
とことん抗って神経の鋭敏さを保つ努力をするのか、どうやって?
衰えを認めて、常に失敗の尻拭いを考えて行動するか、できねえだろ、そんなこと!
そう、老いへの憤り、自分に対する苛立ちと、生きるとはすべて失われる過程、との達観のはざまで、揺れ動きながら時が過ぎて行くってことだろうな。
あ~ぁ・・・
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます