ドキュメンタリー映画「ヤジと民主主義 劇場拡大版」、見に行くかどうか、迷っている。
何故か?
だって遠いんだもん、映画館。
車で片道1時間半、上映は朝一と夜の部。今の暮らし方じゃ朝の回は無理、じゃ、夜9時過ぎ、国道を運転して帰るのか?
乗らんなぁ、気持ち。
高齢者、夜目の低下にご用心!
一緒に行くって言ってた神さんも、東京で見たから止め、ってことになって、なおのこと、萎えた。往復100キロを一人で、それ、ガソリンの無駄使いだろ。列車で行く?時間の無駄使いだろ。
映画は必見の内容なんだ。
ヤジ過剰警備をめぐる問題を鋭く追ったものだ。安部元首相の街頭演説の際に一言、二言、生声でヤジ飛ばした人、小さなプラカード掲げようとした人など数人が、あっという間に警察官に取り囲まれ遠くまで連れ去られた、拉致された?って異常な事態とその後の裁判の経過などを丁寧に追ったドキュメンタリーだ。
街頭演説だぜ。たかだか数人だぜ。生声とプラカードだぜ。そんなのヤジって言えるかって、以前に、その程度のヤジを嫌がる人間は政治家なんてするな!ってことだろう。ほら、安部だって国会審議の最中ヤジってたじゃないか。政治にヤジはつきもの。
首相のお言葉は静粛に拝聴し、賛同の拍手のみが許されるって、恐ろしいぃぃぃ!おらそんな社会嫌んだぁぁぁ!支持者のみの屋内集会とかじゃないから、何度も言うが、街頭演説だから。
日本の民主主義はこんなに危い地点に行きついちまってるってこと。それを事実を追いながら問いかけてくれている。こりゃ見ないわけにゃいかんだろ。作った人たちや上映してくれる映画館を応援しなきゃダメだろ。
ただなぁ、
事件の内容はあらまし知っているし、監督の山崎裕侍さんの詳しいお話しも日刊ゲンダイの動画で聞いてるしねぇ、あと必見の理由としては、さらに詳しい裁判経過等の現状と、映像のインパクトなんだ。
これは確かに、大きい。連れ出された女性がその後執拗に婦人警官に付きまとわれた映像他、衝撃的なシーンがたくさん提示されるに違いない。警察の側のバカげた主張はともかく、過剰警備の指示がどのように下って来たのかとか、裁判所はどのように判断したのかとか、うーん、知っておきたいことは山ほどあるなぁ。
だから、悩む。
前回見逃した『NO 選挙 NO LIFE』の時は降り出した雪に怖気づいて取りやめたが、今回はここ数日雪降りの予報は出ていない。台本書きも一段落ついたことだし、無精がらずに行ってこい!って、声が重い腰を上げさせてくれるかどうか?
うーん、悩むなぁ!
今の国会は会議じゃないし。
この写真の情報遮断の光景は卑怯な戦争を始めたばかりのロシアの映像とさして変わらないか、むしろ力の差(平然とやってる人たちの数とただほそぼそと訴えるしかできなかった女性1人)のありかたがこわい。
苦労しているのが私だけじゃないんだ(TT)と、もうここまで来てたんだって、ないまぜです。
映画館、遠いのですね・・でも、こんなドキュメンタリーの存在があったを知ることができました。ありがとうございます。