ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

自分で言うのもなんですが、面白くなってます:コント『閻魔様のおさばきじゃぁぁ!』

2015-03-26 09:27:08 | コント
 シニア3期生卒業公演で披露するコント『閻魔様のお裁きじゃぁぁぁ!』立ち稽古に入って、ぐんぐん面白くなってる。演じ手の仕草や表情が格段にコントに近づいている。滑稽なせりふも動きの中で発せられると、ラーメンに胡椒振ったどころか、チャーシューやシナチク乗せたほどに別格の味わいになってくる。

 不思議なもので、生き生きと動き始めるとアイディアもぼこっぼこっとメタンガスよろしく吹き出てきて、あっ、じゃ、掃除のおばさんギター弾きながら出てきて、とか、閻魔様やっとこで詐欺師の顎はさんで、とか、下痢で退場する偽閻魔の音響に下痢ピーの音加えよう、とか、詐欺師が閻魔の口調をまねるところは置賜弁で、とか、もう次々にアイディア奔騰、ギャグ暴発、台本なんかほったらかして、どんどん笑いの高見に上っていく。いや、馬鹿馬鹿しさの度ツボにはまっていく。

 以前は、事前に動き決めたらそのまんま最後まで貫くってこと多かったけど、最近は、行き当たりばったりのその場限り、稽古の初期だろうと仕上げ時期だろうと、時には本番前日だろうと、動きも変えればせりふも変える。なんと役者泣かせなことか!立場逆なら許せんよ。そんなことしたら混乱して失敗するんじゃないか?そう、変えることで詰まらなくなったり、不自然になるなら、舞台はぎこちなくなる。役者が納得できなければ、効果は上がらない。だから、ギャグ突っ込む方も、一人じっと考える、役者には勝手に演じさせといて。で、変更に確信持てたら、待って、そこ変えるから!

 この気まぐれシェフならぬ気まぐれ演出の今日のお勧めアイディア料理に、菜の花座メンバーも慣れてきたようで、やれやれまたか!仕方ねえなぁ、で素直に対応してくれる。シニア生となると、初の経験だから、演出なんてわがままで身勝手なもんなんだって、疑うこともない。というこで、演出の独断専横がますます幅を利かせることになる。ありがたいんだよなぁ、これ。自由に思いつきのままに作っていける。そのせりふの意味は?とか、そこ、こう動いた方が、とか、そんなギャグ通用しますか?とかいちいち質問や要望出されたら、多分、萎縮しちまって、もういいよ、その程度で、ってなると思うから。その代わり、面白くなきゃその責任はすべて演出と台本が引き受けることになる。だから、研ぎ澄まして、考え抜いて、ひらめき大切にして稽古に当たる。

 今回のコントが面白くなってる理由、極めつけ!あるよ、あるある!見せよかな?止めとこかな?って勿体ぶってるけど、我慢できないから、事前に公開!このブログ読んでる人だけのお得情報だ。あの、物作り名人FUKIさんが、素晴らしい衣装を作ってくれたんだ。



 ね、これで登場すれば、もう舞台は一気に地獄!芝居の方は成功間違いなし!加わるに役者たちの名演技、そして、新演出の噴出!これはもうぜったい!見なきゃ損だね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マーマレード作りで春が来る!

2015-03-25 09:47:18 | 暮らし
 雨が降って、雪がずんずん溶けていき、土が顔を出し、感じるんだなぁ、春が来た!ぬかりない自然の歩みとは別に、春を実感させるもの、人それぞれにあるはず。我が家だと、味噌作りと、じゃーん!マーマレード作りだ。

 今年も水俣から甘夏が届いた。、奪われた海から山に向かった水俣病の患者さんたち、その営みを支える無(省)農薬の甘夏だ。むろん、ワックス掛けなんて姑息な装いとは無縁の逸品だ。川西町の町長原田さんが大量に購入し希望者に分けている。彼ら夫婦の、若き日より今に至る水俣へのこだわりの活動として。

 酢っかいものは苦手なので、生食はあまりしない。なのになんで、春の訪れ?それはこの甘夏でマーマレードを作れるからさ。数年前までは大変な手間暇掛かるマーマレード作りだった。皮を剥ぎ、中袋から実を取り出す。中袋と皮を煮詰めてペクチンを抽出し、皮の薄切りと実を混ぜ砂糖を加えて煮上げる。ながらく頼ってきたこの製法、色合いは良好なのなだが、面倒なことととろみが不十分なことが大きな難点だった。

 で、昨年、目から鱗の新製法に出会った。皮を煮詰めるところは同じだが、中袋はなんと!実と一緒に煮てしまうという方法なんだ。いや、種は取り除くよ、当然。それとそのまんま煮りゃいいってことでもない。一旦火に掛けて柔らかくしてからフードプロセッサーで中袋、実ともどもペースト状にすりつぶしてしまうのだ。そうか!袋だって食べられないわけじゃない。ペクチンまるごと利用できる。これはいいかも?

 この方法、実は温州ミカンのジャム作りとして教わったものなんだ。温州ミカンなんて絶対ジャムにできないって思いこんでたから、出来たときは、いやぁ、驚いたね、だって、美味い!だもの。出来た製品の色は透明感は失われるものの、パステル調のやさしい色合い、味の方も、実の酸味が適度に和らげられてまったりとした風合いに仕上がる。甘夏マーマレードは、これに煮こぼして苦みを除いた皮を薄切りして加えればいい。



 今回は、一年分作り置きするぞってことで一気に甘夏20個を原料に注ぎ込んだ。できたジャムは大小の瓶取り合わせて23個。贅沢だよなぁ!早速、今朝の朝食はホットケーキに出来たてマーマレード!幸せな一時過ごせた。



 そうそう、皮はすべて使うともさもさしてしまうので、1/3を使い、残りはシロップで煮詰め糖分を十分染み込ませてから乾燥して、オレンジピールにする。こちらはお菓子やごはんパンのフィリングに味わい彩りを添えてくれる。



 マーマレードで始まった春一番、6月のイチゴ、7月のブルーベリーと自家製果実のジャム作りが続く。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高校生、笑いに敏感、本当なの?

2015-03-24 09:25:02 | コント
 菜の花座、今年はコントで行くよ。今までも折に触れコントは上演してきたけど、今年は、持ちネタも増やし、コントチーム数も複数にして、年間常時上演を目指すことにしている。あらゆる機会をとらえて売り込み、割り込み、また菜の花座?って状況を無理強いしたいと思っている。プラザでのイベントにはもちろん、地域の催し物にも積極参加、地元の爺ちゃん婆ちゃんに手広くファンを広げていきたい。

 そのコント初戦が、会津・置賜高校演劇合同発表会での番外公演だった。二日目、会津の2校の上演後、そのまま舞台で演じさせてもらった。出し物は若手女優3人のチームが演ずる新作『婚活志願』。婚活に向けて身体を鍛えるって怪しいジムでのお話し。やたら寸劇に走りたがるトレーナー、自信のない婚活女、お馬鹿な私立探偵といったちょっとずれたキャラクターたちのナンセンスでとぼけたやりとりが狙いだ。



 わずか3週間、それも自分たち中心に稽古を重ねる辛い状況を乗り越えて、まずは上々の仕上がりをみせてくれた。さすが演技キャリア10年超の彼女たち、台本の意図、演出の狙いを最終的にはしっかり掴んで演じきった。

 でも、観客の反応とかになると、幾つか問題点はあったかな。僕も勉強になることがけっこうあった。まず一つは、上演前の前振りの大切さ。コントの直前の芝居二つとも、なかなか骨の折れるテーマだったし、エンディングは特に人生一途!って感じだったから、突然コント?って見る側にはかなりの違和感だったと思う。それに何故ここで菜の花座?って説明もまるでなかったし、どうして出てくるの?なにやるの?って興味って言うより不信感で座ってる人が多かったと思う。せめて我が劇団のMC大帝に前振りしてもらって、盛り上がらないまでも、空気変えてから始めればよかった。終わった後も同様、この合同公演と菜の花座闖入の意味づけなんかちょろっと話して終われば、お客さんもすっきり気分で帰れたんだと思う。
 
 だから、教訓その一、前振り、後振り雰囲気作りに全力投球!

 肝心の笑いは?やっぱり!ってところかな。高校生には受けないよなぁ、きっと、って思っていたけど、案の定だった。高校生が大々的に笑ったのは100均で万引きってせりふと婚活女の無様な格好だけだった。



 でも、高校生を囲んだ大人たちにはまずは及第点の笑いをもらえていた。で、思ったんだが、無理して高校生受けを目指す必要ないんじゃないか?ってことだ。前から気付いてたことだけど、高校生の笑いのツボはかなり違う。一つは身近なネタであるってこと。さらに、馴染みの演じ手(見慣れたお笑いタレントなんか)であるってこと。もう一つはかなりベタなどぎつい笑いがお好みだってこと。ね、100均ネタと滑稽な仕草受けただろ、そういうことなんだよ。微妙な言い回しとかちょっとひねったナンセンスとか、くすっと笑いのユーモアとかって、あまり通用しないんだ。なんとなく若者の方が笑いに敏感って思いこみあるけど、自分たちの守備範囲なら大いに反応するけど、ちょっとコースずれたり、あるいは種類そのものが別だったりすると、ほとんどちんぷんかんぷん能面と化すんだ。



 だから、教訓その二、成熟した大人を狙え!

 と言うことなので、役者3人、自信持って次回に備えよう。手直し必要部分はチェックしたから、そこんとこしっかり修正して、確実に大人の笑いを目指そう。次回公演は4月5日(日)シニア演劇学校3期生卒業公演のお手伝い公演だ。あ、そうそう、無料です。3期生+菜の花座の別の新作コント『閻魔大王のお裁きじゃ』も面白いですからね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

久しぶりの高校演劇:会津、置賜高校演劇合同発表会

2015-03-23 09:15:26 | 演劇
 高校演劇から足を洗ってまる2年、久しぶりに高校演劇を覗き見した。置賜の4校が21日、会津の2校が翌日、計6公演、見応えあったなぁ。

 評判の会津2校、大沼高校とザベリオ学園に対して、前座的に地元高校、レベルの違いを心配したけど、どこもみなそれぞれに頑張っていて見応えあった。

 置賜農業高校は、恒例の食育ミュージカルの新作。今年に入ってから始まった、脚本創作、作曲依頼、装置・衣装製作、演技・ダンス・歌の稽古と、まあ、信じられないような超ハードスケジュールを乗り越えての発表、当然、未完成感ありありなんだけど、まずはなんとか舞台に上げられるまでに仕上げられていた。特に、舞台美術に関しては、丁寧な作りとセンスの良さで、本発表会の中でずば抜けていた。これから1年間、10回以上の公演を繰り広げていくはずから、仕上げ精度は上がって行くだろうけど、部員全員出演のせいで、役者のレベルに大きな差があることと、歌とダンスの拙さは、これから全力でカバーして行く必要有りだろうな。



 米沢中央と米沢東は、後者の部員不足のため合同での劇作だった。でも、寄り合い所帯の感じはまるでなし、まとまりのある勢い溢れる発表だった。出演者全員の発声がしっかりしていて、見て聞いて心地よく舞台に入っていくことができた。ただ一人出演した東高の生徒も華があって引きつけられた。ぜったい新入部員獲得して往年の伝統校復活に一歩を踏み出して欲しい。中央高は、お馬鹿男子健在!いやぁ懐かしかった。これぞ中央!このはっちゃけた元気の良さ、これも高校演劇の大切な伝統だよな。難を言えば、装置と衣装ね。凝る必要はないけど、工夫は必要だと思う。



 度肝抜かれたのが高畠高校だった。コント2本、いやぁぁぁ、やるなぁ。自分たちで書いたって本も悪くなかったし、キャラの仕立て方も的確だった。それ以上にすげぇぇぇ!って感じたのは、役者の思いきりの良さだ。まだ一年生だって?いやぁ楽しみだなぁ、そのセンス、その突破力生かして、ぜひ県大会出てほしい。高畠高校は生徒創作・生徒演出という素晴らしい伝統を持っている。でも、それが県大会へ一息不足というネックにもなってる。できれば書いたものを大人の書き手にみてもらうといいんだけどねぇ。



 ということで、置賜のレベル低下?なんてまるっきり思い違いだった。今年の大会はかなりの接戦になるぞぉぉ!

 翌日の会津2校、うーん、やっぱりレベルは1段も2段も上だったな。

 最初の大沼高校、さすが東京でも公演を重ねてきた作品らしく、観客をぐいっとたぐり寄せ、最後の感動のシーンまでいいように引きづり回してくれた。またかぁ!感のある出だしだったけど、フリースクールの若者たちに中心を置き、ミステリー仕立てにして観客の興味をつないで行ったことが台本としてさすがの出来映えにつながった。過去の再現ドラマをテンポよくつなぐ舞台転換技術も秀逸だったし、若者のあちゃこっちゃでのちゃちゃも、ああ、こういうのって若い人にしか書けないよなぁって、ちょっと嫉妬感じたりした。

 生徒好評委員会の講評検討の場を芝居に仕上げたザベリオ学園。高校演劇部員なら誰でも感じる代表校作品への憧れ、共感、嫉視、侮蔑、複雑な思いを上手にすくい上げていたなぁ。やたら芝居のシーンを演じたがる講評委員、部外者から見れば異常?だけど、演劇部員なら、うーん、あるある私もそうだっけ、の納得キャラだもの。最後のまとめ方はタイトル『パシレメロス』からして、バシリに追い回される高校生の鬱屈を爆発させるのかと思ったら、見事裏切られた。福島さんが走り、岩手さんが走り、宮城さんが走った。せりふでの言及はとりたててなかったけど、震災被災者の思いを、ひたすら走り続けることに象徴させていた。

 会津2校の舞台を見て、福島じゃ今なお、震災に収斂していくんだよなぁ、これって創作に携わる者として、辛いのか?幸せなのか?複雑だなぁ。

 二日にわたって、地域を隔てた6校の舞台を見るってかなり豪勢な体験だった。この企画をバックアップしてくれたフレンドリープラザはさすが腹が据わってる。赤字覚悟の出血サービスだもの。せっかく貴重な機会だ、ぜひぜひ、これからも続けてほしいもんだ。でも、それにはお客さん集めなくちゃね、100名弱の観客って寂し過ぎるよ。置賜の演劇部この点でも奮起が必要。プラザも同じく。菜の花座も同じく同じく。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今更ジャム作り講座でも、・・・

2015-03-22 09:35:22 | 暮らし
 近くにグリーンツーリズム宿泊施設「さんさん」てのがあって、そこには付属の加工施設がある。その施設、できるだけ活用しましょってことで毎月食品加工講座を開催している。味噌作りやったり、ゆべしの作り方教えたりと、地域の一芸持ちが先生になって様々講座を開いている。

 高校で食品教えてたんだから、あんたもなんかしなさいよ、ってことで引っ張り出された。ごはんパンならまあちょくちょく作ってるし、世間には馴染みも薄いから教えてもいいんだけど、なんせ時間がかかる。それと、できあがる量にも限りがある。ある程度の人数に集まってもらうには、ちょっと無理がある。じゃあ、ジャム、あたりか?幸い我が家のブルーベリー冷凍保存してあるし、それ使ってジャム作ってもらおうか。でも、どうせ受講希望者なんてないさ、ジャム作りなんて、と高く食ってほっぽってた。

 ところがさ、なんと11人も応募があったって言うじゃない、いやはや。そんなジャムなんて果物に砂糖ぶちこんで煮るだけのことなのに。手作りに興味ある人ならほとんどが手がけてるはず、今更教えることなんてあんの?プロの凄ワザとかプロの裏ワザなんてないから、まっ、せいぜい失敗しないように作って、若干の周辺知識提供して勘弁してもらおうか。



 でも、わざわざ休日の半分つぶして、さらに千円も会費払って来てくれる人たちに申し訳ないよなって思い直して、ほんじゃ、ジャム作りの合間にちょちょっと作れる米粉ケーキでも一緒に作ってもらおう?ってことにした。

 そう、ジャムなんてあっという間に出来た。ブルーべーリー固まるの早いから。瓶詰めした後は、ブルーベリーの育て方とか、イチゴ栽培とか材料供給の面で話が弾んだ。さすが農村地帯だよな。



 次におまけの米粉カップケーキ、心配だったから、事前に2回試作してたんだけど、やっぱりここで躓いた。焼いても焼いても火が通らない!なして?なして?なしてぇぇぇ?家でなら20分で焼き上がったものが、なんと35分もかかってしまった。しかも一部には生っぽいものまで出る始末。とほほほ、・・・。なんとか2回目はふっくら上手くできたので、少しは講師の面目保てたけど、ダメだねぇ、こんなこっちゃ。



 理由は二つ、卵が大きくて生地がゆるめになってしまったことと、オーブンの性能!そうなんだ、この窯には昨夏のちびっ子パン作り教室でも泣かされてたんだった。窯内の温度は200℃とかに上がっているはずなのに、製品にはまったく火が通らない、ほんと不思議だ、そして、がっかりだ!予定時間内終了の予定がなんと1時間近くオーバーして終了、ごめんなさい!申し訳ない!非力な講師で。でも、ジャム1瓶とカップケーキ3個持ち帰りしてもらったから、まあまあ、許してもらえたってことにしよう。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする