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カトリック新聞と聖ピオ十世会

2011年07月30日 | トマス小野田神父(SSPX)のひとり言
アヴェ・マリア!

愛する兄弟姉妹の皆様、こんにちは!

 最近頂いたメールによると、先週の日本のカトリック新聞で1面でウィリアムソン司教様のことが、写真入りで「ホロコースト否定の伝統主義司教」と書かれていたそうです。

 そこでふと思ったことです。


 私たちはドイツ民族を愛し、尊敬します。ただ、選挙によってヒトラーが独裁者になってしまったのでした。多くのカトリックなどは勇気を持って、ヒトラーに反対して強制収容所で死んでいきました。マキシミリアノ・コルベ神父様などです。多くの人々が「非生産的である」、「優性民族ではない」、「望まれない」として死ななければなりませんでした。

 これは、歴史上の悲劇でした。悪夢の出来事でした。ただ、この史実は、カトリックの信仰箇条ではありません。カトリックのドグマではありません。


 それよりも、既に終わったドイツの昔のことよりも、日本のカトリックにとってもっと重大な問題は、このドイツの史実についてよりは、日本の現実のはずです。

 つまり、日本で多くの胎児たちが「病気の可能性があり非生産的である」、「望まれない」として母の胎内で死ななければならないという事実です。多くの日本の子供たちが。日本では、今でも「静かなるホロコースト」(ジョン・パウエル)が続いていることです。現在進行形だということです。


 日本カトリック新聞は、何故にこの日本の現実に沈黙しているのでしょうか? ドイツのカトリックがかつてヒトラーに反対の声を挙げたように、何故「静かなるホロコースト」に反対の声を挙げないのでしょうか?堕胎というホロコーストは、仕方ないことだと受け入れてしまっているのでしょうか?

 日本の現実的問題はそっちのけで、カトリック新聞にとって、何故にウィリアムソン司教様のことが今更ながら一面で取り上げられなければならなかったのでしょうか?すこし前に一般紙をにぎわせましたが、今では、殆どどこも取り上げない内容なのに!? 今更ながら何故なのでしょうか?

 日本カトリック新聞にとって、もっと重大なことがあるのではないでしょうか?色んな疑問が湧きます。


 よくよく考えると、カトリック新聞は、私たちにとって最も重大なことが何であるのかを、私たちが注目しなければならないことが何であるのかを、日本の全てのカトリックに伝えたいのでしょう。つまり、日本のカトリックは、聖ピオ十世会の発言に注目しなければならないことを、聖ピオ十世会がこれからのカトリック教会にとって重大となっていくということを、です。
私たち聖ピオ十世会が、何故に、カトリックの歴代の教皇様たちの教えを守り続けているのか、何故聖伝のミサを守り続けているのか、何故昔のままの叙階式の守り続けているのか、その理由に注目しなければならないと。

 もし、私の考えが合っているのなら、私は日本の聖ピオ十世会を代表して、こう伝えたいと思います。つまり、日本で母の胎内で死ななければならない多くの胎児たちがいるという現実があることです。日本では、今でもナチスよりも恐ろしい「静かなるホロコースト」(ジョン・パウエル)が現在進行形で続いていることです。私たちは、ウィリアムソン司教様がどうこうと悪口を言っているよりは(それも或る方々にとって大切かもしれませんが過去のことですから)、日本で今正に行われている大量虐殺を止めなければならない!!ということです。

 これが私がふと思ったことです。

主よ、我らを憐れみ給え!

聖母の汚れなき御心よ、我らのために祈り給え!


愛する兄弟姉妹の皆様の上に天主様の祝福が豊かにありますように!!

トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

--このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げます--

アヴェ・マリア・インマクラータ!
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