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2024年から贖いの業の2000周年(33 - 2033)のノベナの年(2024-2033)が始まります

【参考資料】フランシスコの10年 北朝鮮のようなバチカンでの再建なき破壊 アルド・マリア・ヴァッリ

2023年03月31日 | お説教・霊的講話

フランシスコの10年 北朝鮮のようなバチカンでの再建なき破壊 アルド・マリア・ヴァッリ

  • 破壊プロジェクトには、第二バチカン公会議という名前があり、近代主義という正確な根源がある。

Ten Years of Francis: Destruction without Reconstruction in a Vatican that feels like North Korea -- by Aldo Maria Valli

フランシスコの10年(2013―2023年)

あなたたちは高値で買われた。
人間の奴隷にはなるな。
コリント前書7章23節

アルド・マリア・ヴァッリ

フランシスコの教皇在位の10年間を評するには、1年前にデモス(本名は故ペル枢機卿)が全枢機卿に配布しようと望んでいた覚書の中に書いた、次の言葉で十分であろう。「ほとんどの点で災難、大惨事」

ベルゴリオは、再建することなく破壊するという、ある種の特別な才能を持った人物にのみ可能な素晴らしい技能を成功させた。彼は、新鮮な空気をもたらすために選ばれた。10年後、その空気は息苦しくなっている。そして、この記念日を機に猛威を振るう教皇崇拝(papolatry)は、その空気をさらに有害なものにしている。

バチカンでは、専制的で気まぐれで残酷な政権のもと、まるで平壌のように感じられる。帝国末期の雰囲気の中で、スパイや情報提供者がその場を支配している。しかし、陰謀以上に、震えがある。誰もが暴君の視線にさらされることを恐れているのだ。有罪であれ、突然の愛の発露であれ、かしら(Prince)に注目されてしまうことは、致命的な抱擁で潰されることなのだ。だから、多くの人は、見られないようにするために、死んだふりをすることを好むのである。

従順なジャーナリストたちは、いつも彼に無難な質問をし、彼はいつも同じ答えをする。インタビューは増えていくが、苦行を強いる敬虔さという旗の下で、コピー&ペーストばかりだ。

一方、カトリック教会は混乱し(ドイツを見よ)、ペトロは岩のように行動する代わりに、混乱と曖昧さを煽っている。

この状況において、多くの人がベネディクト十六世を失って残念に思うのは当然だが、はっきりと言わなければならないのは、ラッツィンガーが災難に気づいていたとしても、その流れに対して何もできなかったということである。なぜなら、彼自身が、破壊プロジェクトの一員であったからだ。そのプロジェクトには、第二バチカン公会議という名前があり、近代主義という正確な根源があるのだ。

逆説的だが、私たちはフランシスコに感謝すべきである。フランシスコは、その奔放さによって、近代主義が目指し、最終的に達成したこと、すなわち教会を世に隷属させることを、誰にでも(もちろん、見たくない人々を除いて)明らかにした。ベネディクト十六世がその後ろ向きの行進で、少なくとも部分的には破局を何とかして隠すことができたとすれば、フランシスコによってすべてが明らかになった。近代主義者たちが提唱した流動的なカトリシズムは、ペトロの座を完全に征服してしまっている。実際、そこからやって来る説教は、フリーメーソン・グローバリストの言説とあらゆる点で似通っている。もはや区別はない。溶接が行われたのだ。

ベルゴリオを非難するのは、壊滅的な腫瘍と急速に進む転移によって弱った体で、最新の風邪を心配するようなものだ。

その証拠は? 現代の良きカトリック信者、おそらく今でも定期的にミサに通っている人に、イエズス・キリストの社会的王権を信じるかどうか尋ねてみればよい。イエズス・キリストが本当にすべての国の王であり、宇宙の主であることを信じているかどうかを。人間の本性の創造主であり贖い主である主は、結果として、個人としても社会共同体としても、人間に対する主権の力を有していると信じているかどうかを。

そのカトリック信者が、火星人を見るようにあなたを見て、あなたの言葉を理解したと仮定して、その人は、実は信仰とこの世とを和解させなければならない、と議論するだろう。何も押し付けることはできない、対話や識別や共に歩むことが必要である、と言うだろう。信教の自由はある、人権を考慮しなければならない、他の信仰にも良いものがある、などと議論し始めるだろう。

教皇たちがまだキリストの社会的王権を宣言していたのは、千年どころか百年ほど前のこと(王たるキリストの祝日を導入したピオ十一世の回勅「クアス・プリマス」(Quas primas)は1925年)だが、その教会とその教えについては、私たちはわずかな記憶さえ保っていない。革命は教会に浸透し、教会を内部から征服した。近代主義の破壊者たちは、自分たちが懸命に働いてきた目的を達成した。人間は天主の座に就いたのである。

近代主義が行った仕事(教会という生ける有機体に多数のトンネルを掘って、背教のウイルスを埋め込むこと)を考えると、フランシスコの教皇職は論理的な帰結であり、私たちは、そのように考えなければならない。

だからどうだと言うのか? 革命に直面したとき、唯一の解決策は反革命である。しかし、それは殉教を伴うものであることを知らなければならない。それを取るか、取るまいか。あなたが殉教を選ぶなら、迫害と苦しみを避けることができる、などと自分を欺かないでほしい。

英語版

Ten Years of Francis: Destruction without Reconstruction in a Vatican that feels like North Korea -- by Aldo Maria Valli

イタリア語版

Sui dieci anni di Francesco (2013 – 2023) - Aldo Maria Valli

Photo Credit: Pope Francis leads alone the Special Urbi et Orbi blessing on 27 March 2020 


【参考資料】ヴィガノ大司教「市民から奪われた権力を取り戻す反グローバリズム同盟が私たちに必要である」

2023年03月31日 | カトリック・ニュースなど

ヴィガノ大司教「市民から奪われた権力を取り戻す反グローバリズム同盟が私たちに必要である」

2023年3月17日

Viganò: "We need an Anti-Globalist Alliance that returns to citizens the power that has been taken from them"
カルロ・マリア・ヴィガノ

前駐米教皇大使カルロ・マリア・ヴィガノ大司教の
「国際ロシア愛好家運動」(MIR)設立会議へのメッセージ

2023年3月14日

親愛なる友人の皆さん、「国際ロシア愛好家運動」設立の機会に、皆さんに短いメッセージをお話しすることができるのを、大変うれしく思っております。この団体のマニフェストは、西洋の語彙から消えてしまったように思われる言葉、「友情」で始まっています。この場合、それは、世界中の非常に多くの人々が共有しているロシア国民に対する友情であり、また、ロシア国民の他国民に対する友情であり、唯一の永遠の御父の子として、また、私たちの主イエズス・キリストにおける兄弟姉妹として私たちが自認することにその基礎を置く、兄弟愛の精神におけるものです。

西ローマ帝国が蛮族の侵略の圧力で政治的役割を喪失したとき、そのバトンはコンスタンティノープルに渡されました。そして、メフメト二世によるビザンチン征服によって東ローマ帝国も滅亡したとき、聖人たちや聖王たちとともにその宗教的・政治的遺産を救ったのはモスクワでした。現在の危機が私たちに示しているのは腐敗した西洋の崩壊であり、西洋には、その破滅に至る運命(fate)から救うべき【第二の】大教皇レオは存在しませんが、自らの御摂理的使命を再発見し、自らの使命をロシアの使命と一致させるものを認識することができれば、西洋はまだ永らえる運命(destiny)があります。

最近の出来事が私たちに示しているのは、1917年以来、ロシア帝国と世界を荒廃させた唯物論的無神論は、至聖なる童貞マリアがファチマで告知なさったように、今日では自由主義に合流して、新世界秩序の妄想的プロジェクトを支えるグローバリズムのイデオロギーとなっていることです。ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン大統領が最近の演説で正しく指摘したように、キリスト教文明に対する憎悪が、ダボスのエリートたちに従属する奴隷の社会を作ろうと欲している、地獄のプロジェクトがあります。それは、過去も未来もなく、信仰も理想もなく、文化も芸術もなく、父親も母親もなく、家族も霊性もなく、教師も霊的指導者もなく、高齢者への尊敬も子どもたちへの希望もない、ディストピア社会です。

西洋諸国を脱キリスト教化させた後、このエリートたちがロシアを打倒すべき敵とみなしていることに、私たちは驚きません。ロシア連邦は、紛れもなく、野蛮に対する文明の最後の砦として立っています。NATOや国連、世界保健機関、世界銀行、国際通貨基金などによる植民地化を拒否し、さらに、大衆の教化や情報操作、合法的に選ばれた政府を不安定化させる「色のついた春【カラー革命】」の創造を目的とし、混乱、戦争、悲惨さを「支配の道具」(instrumentum regni)として撒き散らす多くの財団による植民地化に服従するつもりはないすべての国々を、ロシアはその周りに集めています。

最近のパンデミックの茶番劇は、2020年の初めから私が躊躇なく非難してきた犯罪的な手法で行われたものですが、それに続いて、ウクライナ危機を含む新たな緊急事態が意図的に引き起こされており、その目的は、各国の社会的・経済的基盤を破壊し、世界人口を減少させ、誰も選挙で選ばなかった寡頭制――この少数の人々が現実の世界クーデターを実行した――の手に支配権を集中させることです。そのクーデターに対して、エリートたちは遅かれ早かれ世界の前でその責任を問われるでしょう。

このクーデターの理論家には名前と顔があり、ジョージ・ソロスやクラウス・シュワブ、ビル・ゲイツに始まります。今日、ロシアを敵だと宣言する人々は、欧州人、米国人、オーストラリア人、カナダ人を敵だとみなし、そのように扱い、迫害し、困窮させています。西洋の政府にいる世界経済フォーラムの使者は、自国民の利益に反する立法を行い、世界の指導者たちを手のひらに載せることができますが、しかし他の国々で成功した体制変更は、ロシアの国境で止まっています。一方、2020年の米国の不正選挙も、ドナルド・トランプ大統領の確定を阻止するために不可欠なものでした。それはちょうど、2013年にディープ・ステートとディープ・チャーチが教皇ベネディクト十六世を何とかして辞任させ、新世界秩序を喜ばせる人物、イエズス会士ホルヘ・マリオ・ベルゴリオの選出に成功したのと同じです。
皆さんの取り組みが、賢明な長期的政治ビジョンにおいて、グローバリズムの単極化に対抗する最善の方法である「多極化」の原則に従って、ロシアによるあらゆる国民との友好関係を促進しなければならないのは確かです。しかし、この友情、調和、相互協力の関係は、人類に対して行われたクーデターを告発・非難するのを軽んじることはできません。このクーデターの目的は地獄の専制政治の確立であると公然と発表した危険な破壊分子によって行われ、そこには、天主への憎悪、天主の像(似姿)として造られた人間に対する憎悪、病気、死、無知、貧困、暴力、利己主義、腐敗が最高に支配します。つまり、反キリストの国なのです。

このレヴィアタンを、特定して戦わなければなりません。すべての自由な各国民を巻き込んだ行動で、まず第一に、アジェンダ2030とグレート・リセットのプログラムのポイントを、共有のイニシアチブで拒否することによって、戦うべきです。

私たちは、市民から奪われた権力を市民に返し、ダボス・ロビーに侵食され譲り渡された主権を国家に返す反グローバリズム同盟を必要としています。ロシア連邦はこの努力において決定的な役割を果たすでしょう。また、「国際ロシア愛好家運動」が西洋諸国の人々にもたらすであろうメッセージは、自らの信仰に誇りを持ち、聖チリロと聖メトディオも貢献した文明に誇りを持つことに戻る必要があります。

私たちは、歴史的な戦いを行っているところです。私たちは、大天使聖ミカエルとともに、栄光のニコペイア(Nikopèia)【勝利をもたらすお方】である童貞聖マリアのマントの下にとどまるのです。勝利は、キリストと、十字架の聖なる御旗の下に身を置くことを選んだ人々のものなのです。

+大司教カルロ・マリア・ヴィガノ

英語版

 

Viganò:

MESSAGE of Archbishop Carlo Maria Viganò Former Apostolic Nuncio to the United States of America to the Founding Congress of the International Movement of R...

The Remnant Newspaper

 

イタリア語版: Viganò. Messaggio al Congresso Internazionale dei Russofili. (MIR).


--このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げます--

アヴェ・マリア・インマクラータ!
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