新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

サンクトペテルブルグ

2005年06月28日 | '05 ロシア旅行

朝7:00、待望のサンクトペテルブルの駅に到着。旅行社のツァーはよく行き届いたもので、レストランには朝食の準備がされていました。

サンクトペテルブルグは、スウェーデンの侵入を防ぐために、要塞を建設したことに始まった街で、ピョートル大帝は首都をここに移しました。以後200年間、西欧の建築、文化、思想を積極的にとり入れましたが、皮肉にもこれがついには革命を引き起こすことになる歴史的運命を持っていたようです。

0506moscow_160365の橋と65の運河を持つサンクトペテルブルグは「北のベニス」と呼ばれるそうです。その河岸に立つ美しい建物を横目に、一路郊外のエカテリーナ宮殿へ。

ロココ調の優雅さと幾何学模様の庭園はやはり感嘆に値するものでした。内装も見事で、特に「琥珀の間」は全面に琥珀が用いられ、世界の奇跡と称されたとか。オリジナルは、ナチス・ドイツ軍が持ち去り、いまだにそれは行方不明だそうですが、2003年に元のとおりに再現されたとのこと。テレビで見ていたので、ここはぜひ見たいと思っていたところです。カメラ撮影が禁止の部屋でした。

0506moscow_156 0506moscow_158 約200年前に、ロシアの地に漂着した大黒屋光太夫が、ここでエカテリーⅡ世に拝謁し、その部屋を見ることも楽しみの一つでした。18世紀末の鎖国の日本と、このきらびやかな宮殿の文化・・・。カルチャーショックはどんなものだったのでしょう。 井上靖の『おろしや国酔夢譚』の強烈だった印象と思い合わせて、光太夫の心情に思いを馳せました。

0506moscow_165名物「つぼ焼き」の昼食の後は、フィンランド湾に面したペトロドヴァレェツへ。 ピョートル大帝夏の宮殿があるところです。

0506moscow_176明るい黄色の壁、金色のクーポルはひときわ印象的で、外国人観光客でいっぱいでした。階段状の140もある噴水、緑豊かな壮大な公園には、大帝の強い意志が働いているのが見えました。水辺では、短い夏を楽しむロシアの人の姿が印象的でした。

1200人収容の巨大なホテルは、いろんな国の言葉が飛び交って、外国人の団体客でいっぱいでした。ここも4つ星。3連泊です。スーツケースをとき、ほっとしてハタと思いついたのが白夜のフィンランド湾。事前にネットの旅行記を見ていたのを思い出しました。

0506moscow_183 ホテルの裏手にある海岸には、真夜中の12時というのに、まだまだ人がいっぱい。白夜祭りもあるそうで、ビールを飲みながら、沈まぬ太陽と白い夜を楽しむ人たちの仲間入りをしました。夜は結構冷え込みました。白夜の体験はこの旅行の嬉しい収穫でした。

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