旅行6日目は、サンクトペテルブルグ市内観光とネヴァ河運河クルーズです。
18世紀ピョートル大帝が、ここを「ヨーロッパの窓」と呼んで西欧の宮廷文化を取り入れたので、街を彩る多くの美の遺産が、ロマノフ王朝の栄華を今に伝えています。
世界でも3番目に大きな聖堂といわれるイサク聖堂は、建物も内装も素晴らしいものでした。高さは30階建てのビルに等しく、建築に40年間を費やしたというだけあって、教会が帝政と結びついていかに強大な権力を持っていたのがわかります。湿地帯での建築ということで、聖堂の下には合計2万4000本の杭が打ち込まれており、その上に花崗岩や石灰岩を敷いたそうです。建築現場のミニチュアが展示されていたのがとても興味深く、西欧の巨大な建築の謎が少し解けました。
ネヴァ河の支流や運河を含めると、65本の川と100以上の島が365の橋で結ばれていて、「北のヴェニス」と呼ばれる由縁だそうです。塵ひとつ浮いていない水量たっぷりの美しい運河に感心することしきりでした。