今日は京劇を楽しみます。国家戯劇院での観劇は日時に制約があり、今回は「国立台湾戯曲学校」での観劇ツアーに参加しました。
MRT板南線の後山牌で下車。そこからタクシーで200NT$。台北市の郊外になると道路も広く、街並みも伸びやかで、新興の街のエネルギーとセンスのよさを感じました。写真は戯曲学校の正門です。
ここは、京劇俳優やスタッフを養成するための学校で、10歳から20まで、普通教科も並行して教える、いわば英才教育を行う場なのです。京劇を国内外に普及するために、週2回観劇ツアーが開催されて、ラッキーにもそれに巡り合わせました。
前半は、いわばジャニーズジュニアみたいな10代前半の少年少女による飛んだり、跳ねたり、重なったりの美しい曲芸的な演技。次に2階の博物館で、英語班と日本語班に分かれて、京劇の歴史や衣装や道具などの解説を受けました。心に残ったのは、纏足(てんそく)です。下の写真の指差している赤い部分が靴で、ピンクのボンボンが付いています。締め付けられて、こんなに小さくしか成長できなかった足。愛玩視されていた頃の、女性の哀しい悲鳴が聞こえてくるようでした。実際に纏足を履いて演技するために、特別の道具を足にあてて履く訓練もするそうです。
最後に、ここのOBによる京劇がありました。《八仙過海》という神話です。アクロバットのような立ち回りや、きらびやかな衣装、カラフルな冠の説明を聞いていたので、その動きが少し理解できました。
心残りがないように、今度は全身マッサージでなく、足つぼマッサージをしました。30分で300NT$。日本の半額くらいでしょうか。足の血行がよくなって、歩くときはぽかぽかします。私は日本では、マッサージなんてやったこともありませんが、旅でのちょっぴり贅沢はGOサイン!
午後はショッピング。前回に知り合った中国茶のお店へ。空港で買うより半額に近い値段です。店主の母上が日本人で、少し日本語も話されるし、茶業組合の栄誉理事長で信頼厚い方です。いつも写真のように中国茶を楽しそうに入れてくださいます。ここでの目的は2600mの梨山の高山茶を買うことです。ちょっと贅沢かなと思うけど、神戸のチャイナタウンでこれを買おうとしたら、100g9800円といわれてあわてて飛び出しました。ここでは半額で買えます。茶器は前回購入していたので、今度は茶盤(チャハン)を買いました。お湯を受ける台で、茶芸の作業台として使います。
最後の晩餐は、宿泊先のホテルでフカヒレスープを食べました。私はそんなにおいしいものとは思いませんが、夫はフカヒレと聞いただけでアドレナリンもの。確かに日本に比べたら安いのですが。ほかにおいしいものはたくさんあります。食事の途中で、NT$を使い切るために、私がまた中国茶を買いに走りました。これで、大体NT$は上手に使い切ったようです。