新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

映画 『サン・ジャックへの道』

2007年06月24日 | 映画

070623sannthiago4,5ヶ月前に予告編を見て、絶対に見逃すまいと思っていたのが『サン・ジャックへの道』です。だいぶ待たされました。映画館はKBCシネマ。ここは質の高いアート系作品を数多く上映することで有名です。ポイントカードのスタンプも満杯になって、今回は無料で観ることができました。(写真は、映画館のチラシからお借りしました。)

テレビ番組で見た世界遺産のサンティアゴ・デ・コンポステーラ。その長ーい巡礼の道と、終着のカテドラルが大変印象的でした。天井からロープでぶら下げた巨大な香炉を、堂内の天井に届くほど左右に揺さぶり、そのたびに白い煙が充満する・・・という儀式です。リュック一つに2か月分の必需品を詰め、ただひたすら歩く、歩く、歩く。その光景がずっと心に残っていました。これはそれを舞台にした映画です。『笑と涙で現代人のストレスを吹き飛ばすハートウォーミングな人間賛歌の誕生』という折り紙つきです。

とにかく、楽しくて、面白くて、おかしみがあって、悲しくて、感動があって、世界遺産の景色が美しくて、そして最後には希望があって、そんなものをがうまく交じり合った素晴らしい映画です。ガイドを含めて9人の巡礼者の組み合わせも最高で、それぞれが主役。特に3兄弟の演技のうまさは、感動もの。きっと、映画賞、取るだろうなー。私がよく観る会話の少ないフランス映画と違って、よくしゃべる、しゃべる、しゃべる!テンポが速くて軽快なリズム感があります。

言いたいことがいっぱいで、書きれないのでチラシの中から引用します。そして公式のホームページサン・ジャクへの道も見てください。

『聖地サンティアゴ(サン・ジャック)まで1500kmもの巡礼路を一緒に歩くこと。それが遺産相続の条件と知らされて、無神論者の上に歩くことなど大嫌い、仲も険悪な3兄弟が、物欲の炎を燃やしつつはるかなる旅路の第一歩を踏み出した。2ヶ月もかかる長旅の連れとなるのは、母親のためにイスラムのメッカへ行くと思い込んでいるアラブ系少年やわけありな女性など個性的な面々。それぞれの事情を背負って歩き始めた彼らを待っているものは・・・?』

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