新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

OPAM 大分県立美術館

2019年02月28日 | 美術館&博物館

2015年春にオープンして以来、何度も近くまで行きながらついぞ叶う事のなかったOPAM。今回やっと念願がかないました。

 

OPAMはプリツカー賞を受賞している坂茂氏の事務所の設計になるもので、2015年度のJIA日本建築大賞を受賞して話題を呼びました。噂に違わず斬新な建物でした。
 
 
ガラス張りの箱型のデザインは外から中のアトリウムの様子がわかるようになっています。
 
建物の上部は大分の竹工芸をイメージし、これを地元の杉材を用いて装飾兼建築的な支えとして組み立てられています。
 
 アトリウム「ユーラシアの庭」

 
アトリウム。
大分の歴史を遡り、それにちなんで日蘭のデザイナーの競演という事です。
 
竹工芸をモチーフにした骨組みの美しい天井。寄木細工のような和のテイストに温もりがあります。
 
天庭(あまにわ)。空に開かれたOPAMの透明な中庭で「光と風に包まれながら宇宙へ解き放とう」という意図が込められています。

普段美術館に行かない人をいかにに引き寄せるか、美術を楽しみ何度も日常的に足を運んでもらいたい、というテーマが生かされている美術館でした。

肝心の展示室は3階でコレクション展「日常へのまなざし」が開催されていました。
普段見逃しがちな何気ない日常の光景の中に息づく美。それを作家のまなざしで捉えて生き生きと細かく描かれています。遠い昔に見たような、懐かしむような、そして息苦しさも覚えるような、そんな絵でした。

 

福田平八郎の作品が27点も。地元出身の高山辰夫、田能村竹田、片多徳郎、朝倉文夫、宇治山哲平。春信、広重など等。時間が足りなくて2Fにあるレストランは諦めました。残念でしたが次回に回します。

夕食は娘夫婦と孫たちと会食。大盛りの器が次々に運ばれて見ただけでお腹いっぱい、年齢を感じずにはいられませんでした。確かにもう若い人たちの時代です。がんばれーっ!
 

 

大分から別府の宿に帰り着いたのは9時過ぎ。せっかくの温泉ですが疲れて翌朝入ることにしました。 

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