小山実稚恵「ベートーヴェン、そして」と題されたシリーズの第2回目です。小山さんはチャイコフスキー国際コンクール、ショパン国際ピアノコンクールに入賞、なんと協奏曲のレパートリーが60曲を越えるとか。人柄がにじみ出る静かな笑顔が素敵です。
ベートーベンの音楽に深い影響を与えたバッハとモーツアルト、ベートーヴェンから強い影響を受けたシューベルトの作品を組み合わせて作られたプログラムで、小山さんの「3年間の旅」として全国ツアーがスターしたものです。


会場はFFGホール、黒川紀章設計のホールです。


全て赤松を組み込んだ曲線的な柔らかいイメージです。


外観は直線的で内部とは対照的。’70年代に斬新な設計で話題を呼んだ建物です。
曲目は、ベートーヴェンが「受動」とする
モーツアルト:デュポールの主題による変奏曲
モーツアルト:ピアノ・ソナタ第13番
モーツアルトの軽快な調べのあとは休憩を挟んでベートーヴェンです。
ピアノ・ソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」。
小山さんの説明が興味深いものでした。
ピアノの発達期に生きたベートーヴェンは、新興楽器ハンマークラヴィーアの性能と表現力の限りを尽くして作曲し、この楽器に畏怖の念を抱きその名前をとったのだそうです。
この40分余りのソナタは高度なテクニックとスタミナを要求されるとか。音が重複して交響曲?かと思う部分も。
アンコールは、疲れも見せずににこやかに3曲の分かりやすい曲でした。
モーツアルト:トルコ行進曲、
ベートーヴェン:エコセーズ、エリーゼの為に
休憩時に友人から声をかけられ、終了後に余韻に浸りながらコーヒーを飲んできました。
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夕食には「塩豚」を作っておきました。

塩をまぶして4日間冷蔵庫で保存し、そのあと40分コトコト茹でます。私はむしろこちらの方が紅茶豚よりも好きなのです。
