新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

「高畑勲展」福岡市美術館

2021年07月19日 | 福岡市美術館
18日が最終日の「高畑勲展」に何とか間に合いました。私たち年代には馴染みが少ないアニメーションの世界ですが、「アルプスの少女ハイジ」「母を訪ねて三千里」と言えば子供と一緒に見た懐かしいハイジの顔が浮かびます。
そう、それが宮崎駿、高畑勲、富野由悠季らの手になったことをごく最近知りました。
数年前に、やはり同美術館で「富野由悠季展」が開催されました。
ちょうど朝ドラ「なつぞら」が放映中で、東京では「高畑勲展」が、福岡では「富野由悠季展」が開催されており、全国的にアニメの制作現場に注目が集まった頃です。

その「高畑勲展」がやっと福岡にやって来たと言うわけです。原画、絵コンテ、アニメーターの絵などの資料を元に細かく説明されていました。

ハイジのヘアースタイルは何度かの変更を経てあのピンと跳ねたショートカットになったようで、やはりあのスタイルこそがハイジです。
このアニメは宮崎駿、小田部羊一、近藤善文らが絵コンテ・レイアウト・背景画を担い、高畑勲が演出しました。
絵コンテを描き起こし、それを元に優秀なアニメーターが清書するという共同作業。アニメーションの世界を現実のものとして感じるようになる演出とショットの構成を求めたそうです。

高畑勲は後に、デジタル技術を利用して手書きの線を生かした水彩画風の表現に挑みます。それが「かぐや姫の物語」だそうで鳥獣戯画風でした。
なかなか見られない内容の展覧会で、久しぶりの美術館を楽しみました。

つい最近、インカ・ショニバレCBEによる大型屋外彫刻作品«ウィンド・スカルプチャー(SG)Ⅱ»が設置されました。

草間彌生さんのカボチャはかなり以前から存在感を示しています。


正面玄関を出ると、日が傾いた大濠公園の池に出ました

福岡市のシンボル、美しい水辺です。

通りを歩くと、前日発表されたばかりの直木賞受賞、佐藤究「テスカトリポカ」の看板が母校の大濠高校の門前に立てかけられていました。おめでとうございます。




コメント    この記事についてブログを書く
« 洗剤の「自動投入」と「手動投入」 | トップ | 「レモンジンジャーライス」 あ... »