江戸で円四郎が殺されたことを知り衝撃を受けた栄一と喜作ですが、集めた兵を引き連れて京に戻りました。
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慶喜は栄一と喜作を前にして「ご苦労であった。円四郎はそなたたちがきっと無事に兵を連れて戻ると私に申しておった」
「そなたたちは父の尊攘の教えを学んだといっておったな。円四郎は父が私に遣わせたのだ。それがなぜ水戸のものに殺されねばならぬのか、そなたたちにわかるか?・・・私にはわかる、円四郎は私の身代わりとなったのだ」
この時映し出された側用人や平岡と共に顔を切られた川村恵十郎の表情と、静かに流れた澄んだBZM。今回最も心に残ったシーンでした。
慶喜も側近も円四郎を亡くした哀しみを武士の心で抑えた演技がかえって涙を誘いました。
慶喜は「尊王攘夷か·····、まこと呪いの言葉に成り果てた·····」と苦しい胸のうちをさらけ出して立ち去りました。
「そなたたちは公儀や当家に何のゆかりもなく、浮浪していたところ広岡様の推挙により出仕した。広岡様のために、この先も一橋家のために励め」という側近の言葉に、栄一のキッと見開いた目がその決意を物語っていました。
慶喜が勅命を得て長州藩を打った禁門の変も、水戸藩を分断した天狗党の乱も「尊王攘夷」が巻き起こしたもので、慶喜がついに「呪いの言葉」と口にせざるを得なかった苦しい心情がとても心に残りました。
次週「一橋の懐」のタイトルからして、本によれば栄一は一橋のために経済面の立て直しを計ると思います。