新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

「太田弦 & 亀井聖矢 若き才能の共鳴」2024.04.12

2024年04月12日 | 音楽
九州交響楽団が太田さんの首席指揮者就任を発表したのは1年半前。30歳、若い!若手指揮者の中で屈指の実力を誇ると称されている指揮者の登場は地元にも明るい話題をもたらしました。
地元のフィルとなると何よりも価格が安い!それに異例の連続2日間の開催で、企画にも若々しいエネルギーを感じます。

開演前の太田さんと亀井さんのプレトークによると、このデビューコンサートにぜひ亀井さんをと切望して、このコンサートの実現になったようです。

4か月前に入手したチケットはピアノの両手がよく見える席でした。妹と2ヶ月ぶりのコンサートです。
ショスタコーヴィッチ「祝典序曲」は、デビューにピッタリの選曲で、管楽器のファンファーレで始まりました。

来年のショパンコンクールを狙っている亀井さんのコンチェルトは「ショパン:ピアノ協奏曲第1番」。
掬い上げるような左手のコントロールはアートのようです。ピアノのソロ部分の音も繊細で、ショパンコンクールではファイナルでぜひこの曲を弾いてもらいたいです。

最後のショスタコーヴィチ「交響曲第5」は「革命」とも呼ばれ、若き指揮者の進む道を暗示しているような圧巻の指揮と演奏でした。

太田さんは、100人が会ったら100人が好きになるような笑顔と気さくさ、そして芸術的とも思える、手と腕と体の動きとリズムにすっかり魅了されました。とにかく手も腕も体も「キレ」が美しいのです。ショスタコーヴィチがよく似合う!!!

(若さ+若さ)✕才能=とんでもなく素晴らしいコンサート

3階まで満席、ブラボーと拍手とスタンディングオベイションに観客の感激と満足を感じました。これからは九響が面白い!

桜の名残を残す天神の春は、熱く、そしてうららかでした。

寝る前に、反田さんのショパンコンクール・ファイナルの協奏曲第1番を聞いてみると、やはり素晴らしかった!心に響く音、歌うように、物語のように、このように美しい協奏曲第1を弾ける人が出てくるのかなぁ~。



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