<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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1978年に初めて海外旅行をしてから、あちこち外国を訪れたたが、先日もここに記したように日本の航空会社で海外へ行ったのは3年前のシカゴ行きが初めてだった。
日本の航空会社での海外への利用はホントのところはシカゴ行きの数カ月前に大阪から台北までANAのチケットで出かけたのが最初だった。
ところがこのチケットで実際に乗ったのはANAがコードシェアしているエバー航空の運行する飛行機なのであった。

ANAのチケット(マイレージ特典チケットだった)を喜び勇んで予約したら「エバー航空とのシェア便です」と言われて大いに落胆した。
しかもエバー航空の飛行機は私のあまり好きではないエアバス社の飛行機で、外国の航空会社でありながら、なぜかキャラクターがキティーちゃん。
超親日というか、ほとんど日本と兄弟国のような台湾の飛行機なのに、ナビゲーション画面に表示される日本海の名称は「東海」。
ふざけてるのかと憤りを通り越し、あきれ果てたことを覚えている。

結局、日本の航空会社のチケットで日本の飛行機に乗っての初の海外がシカゴだったというわけだ。

このシカゴ行きで、私はひとつの失望を経験することになった。
それは「日本航空の機内食は美味しくなかった」ということだった。

機内食は総じて美味しいと思えないのがいつものこと。
とりわけ不味いのがアメリカのエアライン。それは独自の食文化と呼べるものがないアメリカという国の個性だから仕方がない。
それでもアジアのエアラインは時々美味しいものを出すので、アジアの頂点、日本のエアラインならきっと美味いに違いないと機体に胸膨らませてのシカゴ旅行なのであった。
私はこれまでシンガポール航空の「うな重」、タイ航空の「鯛のクリームソース煮」がちょっと味わえない美味しい機内食として記憶していた。

で、JALで供されたのは洋風の肉料理。
トレイに加熱用の装置がついていたのはシンガポール航空やタイ航空より「おおっ!」と唸らせるものがあった。
ところが肝心の味が「不味い」。
星一徹のように、ちゃぶ台ならぬ座席テーブルをひっくり返したくなるくるらい不味かったのだ。

機内で配られるビールが「ヱビスビール」であるにも関わらず、その豪華なプレミアムビールであるヱビスの味を台無しにしてしまう不味い機内食なのであった。

味は薄いのにインスタントっぽい。
日本の味、というよりもアメリカン。
ちなみに配膳してくれる客室乗務員も日本語片言のタイの人。
もしかしたら貧乏人クラス(エコノミー)の乗客だから、こういう料理が出ていたのか。
それとも北米線だからなのか。

正直「どうなってんの」と思ったものだ。
日航の国際線不信はこの辺にあるのではないか、とも思った。
食べ物の恨みは怖い。

ともかく、日本航空再生には人員整理などの合理化も必要だろうが、機内食の美味しさアップも必要だ。

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