<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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仕事で東大阪に打ち合わせに出かけた後、ちょっと寄り道をして花園ラグビー場に立ち寄ってみた。
一年後に迫ったワールドカップを控えて、日本のラグビーの聖地花園ラグビー場がどうなっているのか見たかったのだ。

地下鉄・近鉄吉田駅から歩くこと15分。
すっかり雰囲気は夏。
ラグビースタジアムは外周の整備工事をしていて見た目ほぼ大きな工事は終了している感じだった。
内部に入ることはできないので外から雰囲気を伺うしかできなかったのだが、東京オリンピックと違って余裕で準備が進んでいるという雰囲気が漂っていた。

南側のエントランス側へ回ると工事フェンスにスローガンが。

「4年に1度ではない。一生に一度だ!」

なるほど。
ワールドカップは4年に1回あると思っていても実際自分の住んでいる国や地域で開催されるのは一生に一度。
これはなるほどと思った。

私はラグビーについてはファンと言うほどではない。
ところがラグビーにはなぜか親しみを持っている。
これは中学生のときの体育の授業でラグビーを盛んにやらされたというのがまず最初の理由だ。

中学の時の体育の先生が日本体育大学卒で学生時代はラグビーの選手だった。
そのため教え子たちにラグビーの面白さを伝達しようと授業にラグビーを取り入れたのだ。
今なら、
「そんな危険なことを」
と父兄は心配するかもしれない。
なんと言ってもボールを持って全力で走ったり、タックルしたり、グランドに滑り込んだりするスポーツだ。
怪我しないというと嘘になる。
私は気の弱い子供でお世辞にもスポーツは得意ではないかった。
だから野球をやっても下手くそ、サッカーなんか論外、ハンドボールは下級生にゴールを決められる。
泳ぐのは金槌。
てんでだめだったのだ。

ところがラグビーは性にあっていたのか、最初から大いにおもしく思えた。
ボールをパスされて走る。
それも全力で。
タックルされてヒックリが返っても、それはそれで楽しい。
体操服がドロドロになろうが、「洗濯して」とそれを受け取ったオカンがびっくりしようが楽しかった。

ちなみに走るのはそこそこ得意だった。
高校生のときの体育祭800mリレーで陸上部員を含むランナーをごぼう抜きすることになる素質は少しはあったようだ。

この中学の体育教師は3年のときの担任になり、高校受験の時も大いにお世話になった。

その後、スポーツは相変わらずだったが、社会人になってから通った英会話スクールで出会ったオーストラリア人の講師と友達になった。
この友達がさすがオーストラリア人というかラグビーマニアで、授業のない日に、
「ラグビー7をやろう」
と言い出した。

ラグビー7は1チーム7人でやるオーストラリアスタイルのミニラグビーだが、体力は正規のラグビーよりも必要かもしれない。
このラグビー7がめちゃくちゃおもしろかったのだ。
走る。
パスする。
走る。
避ける。
走る。

最初の試合で私は勝利の一因になったトライを決めることができたのだが、パスを受け取り全力で走り、だれもついてこれなかったときの快感が今も心に残っている。
25年ほど前の話だ。

ともあれ、世紀のイベント、ワールドカップラグビー日本大会がいよいよ来年。

花園ラグビー場だけではなく、他の開催地にも足を向けてみたいと思っているところだ。

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