中学生の時にラジオの「欽ドン!」にやたらめった作品を投稿したことがある。
結果は欽ドン!賞3回、その他賞7回。
3回の欽ドン!賞のうち1回は放送を聞き逃したのか、それとも野球中継の延長でキャンセルされたのかで何が読まれて賞をとったのかは今持って謎である。
このように中学生以前から私は萩本欽一のファンだった。
もちろん坂上二郎とのコンビの「コント55号」も大好きで、なかでも「なんでそうなるの?」という番組は楽しみで、今も時々ビデオで見ては笑っている。
この欽ちゃんが駒沢大の学生になっていたというのは以外なニュースだった。
ほとんど芸能の前面に出てこなくなったと思っていたら大学生になっていたというのも面白い。
以前、加藤茶との掛け合いを見ていると加藤茶のベタな逆を逆手にとって巧みに観客のクスクス笑いを取る欽ちゃんの浅草芸人としてのワザに笑いながらも度肝を抜かれたことがあるけれども、この人はすごく賢いんだと同時に思ったことも記憶に残っている。
「ダメなときほど運が貯まる」は他の人が書いていたら多分読まなかったジャンルの一冊だ。
これは欽ちゃんによる運のバランス理論書で、最低のときは運を蓄積していてこれからど〜んと良くなるよ、てなことが書かれているのだ。
ぱっとみ運勢本みたいな感じがするのだが、実はそうではなく、
「人間努力が肝心なんだよ」
ということを案に欽ちゃん独特の語り口で表現しているのだろう。
色々な舞台裏のエピソードもからめならが私のようにコント55号のコントや欽ドン!などを楽しんだ世代の元気づけにはピッタリの一冊なのであった。
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