モディリアーニの「横たわる裸婦」という作品が172億円で落札された。
そのニュースを聞いたカミさんが一言。
「生きてるうちに買うたらんかい!」
思わず地が出て叫んだのであった。
それにしても絵画作品というのはどういうわけか作者が死んでから価値が出ることが多い。
モディリアーニしかり、ゴッホしかり、ミレーしかり、なのだ。
絵の世界ではもしかすると、
「生きてる間に儲けさしてたまるかい」
という何か陰険な要素がはびこっているのか、それとも、
「魅力ある絵画は作家の人生と作品がワンセット。人生は苦しい物語であるほど価値があり、それが生きているうちに儲けたりすると『苦悩する人生であった』などというストーリーを作り出すことができなくなるって魅力が半減するから」
というような冷たい理由があるのだろうか。
いずれにせよ、すごい金額の落札価格は凄いという以上にカミさんのような絵画ファンに言わねばならない一言を叫ばさせるという、何やら矛盾に満ちた印象も抱かせる。
そういうところももしかすると魅力の一つなのだろうか。
| Trackback ( 0 )
|