<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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昨日、キャノンがフィルムカメラの出荷を終了したと発表。
メジャーなカメラメーカーでフィルムカメラを出荷しているのはニコンだけになった。

そいえば1982年ごろ。
学生の時に写真論の先生が、
「そろそろ写真の感光剤である銀の資源が枯渇してきているので、それに代わるものを見つけなければなりません」
と言っていたのを思い出した。
フィルムは感光剤の化学変化で画像を物理的に記録する。だから感光剤がなくなれば写真産業は終了するのでは、なんてことを考えたりしていたものだが、写真はフィルムそのものを必要としなくなった。

先生とこの話をしていた頃にソニーが世界初のデジタルカメラ「マビカ」を発表した。
画素数は35万画素だったか41万画素だったか忘れてしまったが、お世辞にも素晴らしい画質ではなかったのだ。

「こんなん、カメラちゃうし」

というのが学生だった私の感想なのであった。

それか30有余年。
カメラはほとんどすべてがデジカメとなり、フィルムカメラの新品は姿を消しつつある。

とはいえ、一方ではフィルムカメラで写真を撮るのが若者の中にはブームなんだという。

フィルムカメラ。
みんなに惜しまれつつ姿を消しそうなところは絶滅危惧種の一種と思ってもおかしくない光学機器なのだろう。

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