萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

花散る里、芽生の時

2013-04-12 10:40:38 | お知らせ他
芽生え、その傷みの先に



おはようございます、休憩合間に深呼吸の一筆です。

昨夜UP「暁光の歌1」加筆校正も終わっています、短篇連載「暁光の斎」雅樹サイドです。
いま心の一部を鎖しかけた雅樹と光一の夜明けを「暁光」は書いていきます。
ふたりが十五歳の差に向きあう最初の時です、5歳と二十歳の相違がきちんと描けたらいいなと。

光一は5歳の雅樹は二十歳の傷みと歓びを見つめながら今、夜明けの部屋で向きあっています。
ふたりの十五歳差はまだ大きい時です、本当は年齢差を認めたくない気持もあります。
それでも互いに年齢差に想う苦痛を告げあうのは、現状を認めず先に進むことは出来ないからです。

こういう向きあう最初って、芽が出る痛みと似ているのかもしれません。
種の固い殻を割る、樹皮を割る、どこかしら堅い一部を割って樹木は萌芽を生えさせます。
植物の痛覚は解らないけれど、実験データで植物も悲鳴を上げているとした説もあるんですよね。
肌の一部を割るって痛いんだろうなって思います、でも芽生えなければその植物は生きられません。

第64話「富嶽3」冒頭のみUPしてあります、これを今日中にはちゃんとする予定です。
後藤との山行で宮田が見つめる事は多くあります、その辺を考えながらで遅筆です。
年度初めの忙しい時ですが筆ノンビリですみませんが、良かったらお付き合い下さい。
また昼休みには加筆の予定です。


取り急ぎ、

コメント
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