
山岳点景:秋彩、白縹の空
朝ちょっと近場の里山を歩いてきました、そっからの丹沢は↑コンナ感じです。
歩きだしは寒かったんですけどコレを撮る頃には温かくなってました、笑
写真ではフレームアウトしていますが蛭ヶ岳の山頂は霞んでいました。
山中で霧にまかれるとホント困るんですよね、足許も見えなかったり。
登山ってシチュエーションではなかったけれど比叡山の朝霧に遭ったことがあります。
九月の雨上がった午前中、琵琶湖と山中の水気がコラボした濃霧は予想をカナリ超えてました。
歩いているだけでジャケットは湿って重くなり、靴脱いであがった堂では床の湿気が靴下を透す。
最奥の横川では視界30cmを超えると真白で登山靴すら全く見えなくて、探りながら山道を進みました。
復路は晴れたんで帰りに見たら、特に濃霧だったポイントは道幅1mほど+切落ちた片側の崖に堂の屋根が見えました。
あらかじめルートは地図とかで確認していたから迷わず墜ちずに歩けたけれど、間違ったら転落or道迷いもあるなあと。
比叡山は標高も高くなく観光コースってカンジですけど、どんなに安易そうな山でも天候など危険要素は存在します。

で、今日の里山は初めて歩いたけど散歩コースって雰囲気の小山です。
道も舗装や木道で整備されていて運動靴レベルで気軽に散策できます。
ここの面白いトコは湧水+湿地帯があることです。

駐車場から少し丘を登り、そこから谷へ下っていくと↑こんな感じの湧水口があります。
そこから潺が小さく流れだしているんですけど、水温はソンナに冷たい感じはしませんでした。

小さな渓流沿いは飛石と木道になっています。
その辺りはドングリ拾いのポイントです、笑

細やかな流れに沿っていくと小さな沼があります。
そこにも湧いてるらしく水音が面白かったです。

沼から先はこじんまりした湿地帯が広がります。
ウマヅラハギや葦、水生植物が茂る木道は住宅街の里山ってカンジがしません。
コレ↓は蒲、昔話や『古事記』に語られる『因幡の白うさぎ』に登場する在来種の植物です。

この湿地帯から湖沼では野鳥や萱鼠などが棲んでいるのだとか。
今日は寒いせいか見かけませんでしたが、当たりがイイと色んな鳥が見られそうだなって雰囲気です。
樹木の色はまだ淡くて桜の黄葉なら少し見られました、向うの山々も色づき初めってとこです。

下は薬師草・ヤクシソウ、作中でも第23話「萬紅暁篇」に登場しています。
周太が雲取山麓にて見つける花なんですけど、山や丘陵の草地などで夏8~秋11月に咲きます。
草丈は30㎝~120cmと植生地により大きさが異なります。

草地の斜面でサフランの群落を見かけました。
これは外来種なので誰かが植えたんだと思うんですけど、それが繁茂して自生したのかなと。
こんな↓カンジの花で色は黄色や白もあります、フランス語だとサフラン=繻子織って意味もありますが可憐な花姿です。

第71話「杜翳2」加筆校正まで終わっています。
このあとAesulapius「Manaslu8」を加筆しています。
取り急ぎ、
智