さて,体験会レポート第2弾。
大会前半,子供たちの順調な結果を見たその後,
しばらく会場のひと気が引いておりました。
会場のひと気と共に,
忽然と消える井澤先生(実習に参加されている先生です)…
『ん?疲れて休んでるのかな?』
と思い,そっとしていたのですが,
午後の一般部がはじまり,再び忙しくなってきても現れない…
『どっかで行き倒れてるのか?』
と,いささか心配になりはじめたその時,
「いやぁ~,すみませ~ん」
と井澤先生登場。
聞けば介入した選手が,
試合でどういった動きをしているのか確かめるため,
試合会場に詰めていたとのこと。
試合を見てカラダを読み(問題点がないか確かめ)
介入した後の試合を見て,
どこまでパフォーマンスを上げられていたか,
そして,対戦相手をチェックして,
介入した選手の身体的な特徴から,
どういった対策を取ることができるか,
そういった作業を繰り返していたそうです。
これは私がパーソナルで付いたときの手順そのまま。
さすがは井澤先生。
ちょっと感激してしまいました。
さて,
井澤先生は臨床実習の常連さんなんですが,
「チャンピオンメーカー」の異名をとるほど,
見る選手見る選手,みな優勝すると言うジンクスを持っています。
その井澤先生の眼にとまった高校生のA君の話を聞いてください。
このA君,空手歴半年で,本日デビュー戦。
にもかかわらず,どことなく強い選手の「雰囲気」を持っています。
しかしA君,
モモの肉離れを押しての出場で,左の膝が曲げられません。
井澤先生は痛む部位や,膝・股関節の動き,筋肉の性状から
中間広筋と大腿直筋という筋肉のトラブルではないかと考えたそうです。
私も診てみたところ,同意見。
さらには,折り重なって位置するそれらの筋肉の間に
ブヨブヨとした感触があることから「血腫:血溜まり」
があることがわかりました。
正直なところ,戦うには厳しい状況です。
しかし,傷めてから2週間とのことでしたので,
『なんとかやり様があるのでは』と
井澤先生と共に介入開始です。
幸い90度も曲らなかった膝も120度ほどまで曲るようになり,
膝蹴りは出せるまでになりました。
そうして迎えた第1試合。
途中痛めた左腿を狙われるも,
非凡なテクニックと,
人並みはずれた根性で勝ち進むA君
試合毎に介入し,順調にコマを進め
「いよいよ決勝」となった時。
井澤先生は私にこう言いました。
対戦相手は「いかにもフルコンタクト空手」な戦い方のB選手。
つまり脚を狙うのがとてもうまい…
相性としては最悪です。
と…
しかし,選手の前では
「デビュー戦で決勝戦なんて最高の舞台だね~♪
これは勝つしかないよ♪
絶対いけるよ!」
と前向きな声掛けをしています。
井澤先生は格闘技経験者なんですね。
だからいろいろと選手の気持ちがわかるんですね。
そのせいか気持ちの盛り上げ方もとても上手い。
私も
「大丈夫!
動けるようにしてあげるからね!」
と,できる限りの手を尽くし,いざ決勝です。
本戦ではやや押されたもののドロー
勝負は延長戦にもつれ込みました。
相手との体格差は一目瞭然。
体重判定になればA君の勝利です。
何度も痛めた脚に攻撃を受けるA君。
傷口をさらにこじ開けられるような攻撃にも
果敢に攻め反して行きます。
井澤先生も私も声をからして応援です。
私 「体重判定いけそうですね」
井澤先生「いや,綺麗に勝ちましょう!
A君いけるよ!相手ボディ嫌がってるよ!」
ボディが効いたのか動きが失速するB選手。
しかし,両選手とも最後まであきらめない。
ひたすら打ち合います。
「止め!」
審判の判定は…
4-0でA君の勝利です!!!
崖っぷちからの優勝!
もうこれ以上のドラマはないですよ!
しかも現実ですから!
もうね,
涙でましたよ。
ほんとに。
こうした試合に,トレーナーとして携われてほんとに良かったって
そう思いましたよ。
こうしてドラマは現場でつむがれてゆくんですね。
いや,楽しかった!
ほんと,こういう感動を諸先生方に
味わって欲しくって実施している臨床研修なんです。
技術を高めるには
たゆまぬ努力と実戦経験
これが重要だと思います。
こうした「生きた経験」を積ませていただいた誠真会館様へ
この場をお借りして心より御礼申し上げます。
最後に,
この日一緒に戦ってくれた手技研の選手たちを紹介させてください。
私「みんな『変顔』で撮りましょう!」
と撮った一枚です。

左前列から住友先生・私・織田先生・興津先生
同じく左後列から井澤先生・宍戸先生・村椿先生
井澤先生も興津先生も宍戸先生も全然変顔じゃないし…
ずるいよ!
以上,尻切れトンボですが,
12/4のご報告でした!
大会前半,子供たちの順調な結果を見たその後,
しばらく会場のひと気が引いておりました。
会場のひと気と共に,
忽然と消える井澤先生(実習に参加されている先生です)…
『ん?疲れて休んでるのかな?』
と思い,そっとしていたのですが,
午後の一般部がはじまり,再び忙しくなってきても現れない…
『どっかで行き倒れてるのか?』
と,いささか心配になりはじめたその時,
「いやぁ~,すみませ~ん」
と井澤先生登場。
聞けば介入した選手が,
試合でどういった動きをしているのか確かめるため,
試合会場に詰めていたとのこと。
試合を見てカラダを読み(問題点がないか確かめ)
介入した後の試合を見て,
どこまでパフォーマンスを上げられていたか,
そして,対戦相手をチェックして,
介入した選手の身体的な特徴から,
どういった対策を取ることができるか,
そういった作業を繰り返していたそうです。
これは私がパーソナルで付いたときの手順そのまま。
さすがは井澤先生。
ちょっと感激してしまいました。
さて,
井澤先生は臨床実習の常連さんなんですが,
「チャンピオンメーカー」の異名をとるほど,
見る選手見る選手,みな優勝すると言うジンクスを持っています。
その井澤先生の眼にとまった高校生のA君の話を聞いてください。
このA君,空手歴半年で,本日デビュー戦。
にもかかわらず,どことなく強い選手の「雰囲気」を持っています。
しかしA君,
モモの肉離れを押しての出場で,左の膝が曲げられません。
井澤先生は痛む部位や,膝・股関節の動き,筋肉の性状から
中間広筋と大腿直筋という筋肉のトラブルではないかと考えたそうです。
私も診てみたところ,同意見。
さらには,折り重なって位置するそれらの筋肉の間に
ブヨブヨとした感触があることから「血腫:血溜まり」
があることがわかりました。
正直なところ,戦うには厳しい状況です。
しかし,傷めてから2週間とのことでしたので,
『なんとかやり様があるのでは』と
井澤先生と共に介入開始です。
幸い90度も曲らなかった膝も120度ほどまで曲るようになり,
膝蹴りは出せるまでになりました。
そうして迎えた第1試合。
途中痛めた左腿を狙われるも,
非凡なテクニックと,
人並みはずれた根性で勝ち進むA君
試合毎に介入し,順調にコマを進め
「いよいよ決勝」となった時。
井澤先生は私にこう言いました。
対戦相手は「いかにもフルコンタクト空手」な戦い方のB選手。
つまり脚を狙うのがとてもうまい…
相性としては最悪です。
と…
しかし,選手の前では
「デビュー戦で決勝戦なんて最高の舞台だね~♪
これは勝つしかないよ♪
絶対いけるよ!」
と前向きな声掛けをしています。
井澤先生は格闘技経験者なんですね。
だからいろいろと選手の気持ちがわかるんですね。
そのせいか気持ちの盛り上げ方もとても上手い。
私も
「大丈夫!
動けるようにしてあげるからね!」
と,できる限りの手を尽くし,いざ決勝です。
本戦ではやや押されたもののドロー
勝負は延長戦にもつれ込みました。
相手との体格差は一目瞭然。
体重判定になればA君の勝利です。
何度も痛めた脚に攻撃を受けるA君。
傷口をさらにこじ開けられるような攻撃にも
果敢に攻め反して行きます。
井澤先生も私も声をからして応援です。
私 「体重判定いけそうですね」
井澤先生「いや,綺麗に勝ちましょう!
A君いけるよ!相手ボディ嫌がってるよ!」
ボディが効いたのか動きが失速するB選手。
しかし,両選手とも最後まであきらめない。
ひたすら打ち合います。
「止め!」
審判の判定は…
4-0でA君の勝利です!!!
崖っぷちからの優勝!
もうこれ以上のドラマはないですよ!
しかも現実ですから!
もうね,
涙でましたよ。
ほんとに。
こうした試合に,トレーナーとして携われてほんとに良かったって
そう思いましたよ。
こうしてドラマは現場でつむがれてゆくんですね。
いや,楽しかった!
ほんと,こういう感動を諸先生方に
味わって欲しくって実施している臨床研修なんです。
技術を高めるには
たゆまぬ努力と実戦経験
これが重要だと思います。
こうした「生きた経験」を積ませていただいた誠真会館様へ
この場をお借りして心より御礼申し上げます。
最後に,
この日一緒に戦ってくれた手技研の選手たちを紹介させてください。
私「みんな『変顔』で撮りましょう!」
と撮った一枚です。

左前列から住友先生・私・織田先生・興津先生
同じく左後列から井澤先生・宍戸先生・村椿先生
井澤先生も興津先生も宍戸先生も全然変顔じゃないし…
ずるいよ!
以上,尻切れトンボですが,
12/4のご報告でした!