のびやかに動く

2012年08月08日 | コンディショニングの話

最近、息子とミット打ちを始めました。

なんでそんな事を始めたのかというと、

息子はゲーム、勉強、スイミングの繰り返しの毎日を送っておりますが、

中でも運動の比率が明らかに足りないようで、

私と同じようなお腹をしているため、なのです。

う~ん(-_-;)

で、ダイエット&ストレス解消を

「お父さんができることの中でやってみよう!」

という訳で動き出したという訳です。

さて、いつまで続くか(笑)

 

で、ミット打ち。

メニューといたしましては、

軽いジョグから股関節の動的ストレッチ(←この辺はプロっぽいでしょ!?)

続けて「前蹴あげ」からサッカーボールキック、

そして中段蹴りへと進みます。

身体があったまったらミットの登場です。

 

めちゃくちゃなフォームでパンチやキックをミットに叩きこむ息子。

始めてまだ3回なのですが、当然ながら、動きが固い。

なんとか上達させたいとアドバイスするのですが、

困ったことに、細かな点を指摘すると、更に固くなる(笑)

そこで、アドバイスをむしろ抽象的にするようにしてみました。

1、膝は30~40度程外に挙げる

2、膝を返しながらのばすと同時に軸足を返す

なんて言わないで、

「まねしてごらん」

と、蹴りとパンチを見せるわけです。

 

更に、子供なりに理解できる言葉に落とし込むとかえって考え込んでしまうので、

言葉もあえて抽象的にしてみました。

たとえば「のびやかに!」

 

私「もっとのびやかに蹴ってごらん。」

息子「のびやかってなに?」

私「こんな感じ(大きなフォームで蹴って見せる)」

ってな塩梅です。

すると面白いもので、「あ、こんな感じか!」って

結構通じるんです。

「学ぶ」という言葉は「真似する」から来ているそうです。

真似るという作業はよく観察することから始まります。

眼から得られる情報は言語情報をはるかに凌駕しますから

見たままを自分の身体で再現することにたいして試行錯誤を繰り返すことが、

結果的には最も多くの情報をインプットすることに繋がる

と考えての試みです。

なので、最初は頭で理解してなくとも、真似することを一生懸命してくれればいいと思うんです。

 

 

ところで、

 

 

「のびやか」な動作を具体的に考えると、どういった運動になりましょうか?

 

その特徴としては、

関節を支点に曲げ伸ばしする運動ではなく

関節する骨同士が引き延ばされる方向へと運動する

ということになろうかと思います。

こういった振り出した手足が分銅のように飛び出して、

各関節が引き延ばされる運動(それに体幹が追従してゆくといった運動)は

関節を支点に回転運動を起こすような運動に比べ、

関節する骨同士が「ずれる運動:せん断運動」が生じにくく、

結果として、怪我のリスクが少なく、またカラダの柔軟性も高めやすいと考えられます。

 

動きのイメージ

これは技能の上達には欠かせないですし、

それが理にかなっていれば、怪我も少なく済むでしょう。

 

いろいろと故障の相談を受けていて、

時に、この「動きのイメージ」を変える必要性にぶつかることがあります。

そんな時、何を基準に現行の運動の是非を見るのか?

それは、関節の構造上無理がないか?ということです。

つまり「理にかなった運動」は、関節に備わった構造に殉じた運動となるでしょう!?

 

イメージした動きが理にかなっていなければ、

力んで動きが小さくなったり、故障につながったりします。

理にかなっていれば故障も少なく、

動ける範囲も目的とするその運動が必要とする範囲まで広がって行きます。

 

これは私の尺度ですが、それらの運動のキーワードの一つが

「のびやかなイメージ」

と、いうことです。

 

ま、他にもあるけど…

それはまた今度紹介するとして。

 

今回のまとめ

「動きのイメージ」がカラダの有り様にも影響していると思われます。

怪我なくスキルアップするために、「のびやか」に動いてみましょう。

 

ん~、なんだかまとまったような、まとまらないようなですかね(笑)

 


おすすめ動画