筋膜という組織は、全体が一枚のシートとして繋がりを持つと言われています。
治療の最中に出会う多くの現象からも、確かにそのように思います。
頸の故障に対する例を挙げると、
右の大腰筋という筋肉の緊張が頸の動きを縛り付けてしまうケースがよく見られます。
こうした状況は頚に悪さするばかりではなく、
斜角筋という筋肉に緊張が生じると、運の悪い事に腕へと続く神経と血管(動脈)を圧迫してしまい、
手の痺れにつながることもあります。
私の治療では、そうした繋がり合いを読み解きながら治療を組み立てることを大切にしています。
例に挙げました「大腰筋と前頚部深層筋の緊張の繋がり」についての実例が
講義風景の動画にありましたので、載せさせていただきました。
ご参考までにどうぞ。