痛い場所が治療点とは限らないのです。-五十肩の治療から-

2013年08月19日 | 治療の話

昨日は五十肩(凍結肩といいます)をはじめ肩の痛みの相談が多い日でした。

私は治療の中で「セルフケア」を重視しています。

治療の合間にも回復を進めるのに役立つので、治療に来る回数を減らせるからです。

この暑い中、東京23区でもとりわけ暑い練馬にそう何度も足繁く通わせては申し訳ないですからね。

そんなこんなで、この日も多くの患者さんにお土産(セルフケアの方法)をお持ち帰りいただいたわけです。

しかし、同じように肩の痛みを訴えている患者さんなのに、必ず同じ方法とはならないのが面白いですね。

この日もAさんには肩甲骨につく筋肉のテニスボールマッサージを伝え、

Bさんには前腕のテニスボールマッサージを伝え、

Cさんにはバランスディスク(なければバスタオルをチャーシューのように丸めてその上で)を使ったスクワットを伝え…

みんな見事にバラバラ。。

特に肩が痛いのにスクワットを伝えられたCさんはちょっと訝しそうな顔をされていました。

でも、肩関節を支える筋肉のアンバランスがおこる大きな要因がそれぞれ違っているので、それでいいんです。

むしろ「肩関節を支える筋肉のアンバランス」の原因となる部分に焦点が合わないと、

なかなか問題の解決につながらない

というのが私の臨床を通じた実感です。

個々の問題を探り出すのは一見難しそうに思えるかもしれませんが、そんなに難しいものではありません。

2年ほど前の勉強会でちょうどいいものがありましたので、ご紹介します。

もしよろしければ、ご覧になってみてください。

そうそう、バランス訓練に挑戦する場合、転んでけがをしないよう十分注意してください。

初めて行うなら直ぐ傍に補助を入れましょう。

道具を使う場合は少なくとも平らな床で片足立ちが5~10秒ほどはできることを確認してください。

5秒と持たない場合は不安定な土台を作る道具を使う必要はありません。

床で片足立ちの練習で十分です。

それから念のため。

言わずもがなですが、エクササイズは自己責任で行ってください。<(_ _)>


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