人生いろいろ、腰痛もいろいろ

2015年07月07日 | 治療の話

今日はやたらと腰痛の相談が続いた日でした。

じゃあ、ずっと同じことを繰り返してたのかっていうと、そうではないんですね。

一重に腰痛といえど、様々な病態があるんです。

で、今日いらっしゃった皆様も、それぞれに違った故障で、

とても興味深く治療させていただきました。

例えば、ヘルニア発症3週後、髄膜刺激症状が残り前屈時に腰部が全く曲がらないなんて相談がありました。

多くの場合、ヘルニアに似た症状であって、実はトリガーポイントだった…なんてことが多いのですが、

この方の場合は「本物」でした。

ただし、患部の炎症は落ち着いているようで、

腹横筋のファシリテーション(働きを高めるということ)にて障害部位のサポートを強化することでお辞儀が大きくできるようになりました。

こうした反応からも、急性期は脱している様子がうかがえます。

あとはもう少し患部の強度が戻るのを待った後に徐々に強化してゆきたいところです。

 

他にはTVのストレッチを真似たら腰(臀部)が痛くなったという相談も。

中殿筋を中心に殿筋群の滑動性の低下が見受けられ、かつ、組織の過敏性も強い。

たぶんオーバーストレッチによる筋膜炎があったんだろうと推測されます。

患部の筋紡錘のパニックを落ち着かせる処置で股関節の可動性は大きく改善。

後はセルフケア指導で初回は終了。

 

あとは、一念発起してウォーキングとジョギングを始めたら腰の関節が痛むという

腰部椎間関節のインピンジメントの症例。(脊柱管狭窄症の元ですね)

痛む腰ではなく、丸まった胸郭に動きを付けることで解決。

セルフケアとして、オーバーヘッドで行う胸郭の伸展訓練をお伝えし初回終了。

 

他にもありましたが、この辺で。

ともかく、同じ腰痛といえど皆それぞれ。

気が付けば、今までの臨床経験の総点検のようなラインナップとなっていて、

期せずして自分の十数年間を振り返ることとなり、

『こんな日もあるんだな』

と、なんだか不思議な気持ちになりました。

それにしても、

その昔は頭を抱えた症例に、今は迷うことなく捌けるようになっていてよかったなって思います。

前よりも今、今より明日。

日々成長の足を緩めず行こうと思います。

明日も頑張るぞ~( ゜Д゜)

 

 

予約表をのぞくと、明日も盛りだくさん。

明日のためにも早く帰って呑まねば!

では、おやすみなさい!


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