毎週メンテナンスにいらしているソシアルダンサーのA先生。
この日は肩甲間部のコリのご相談。
触察して診ると、肩甲骨の内縁にたくさんの浮腫んだ硬結が見つかりました。
それらの硬結を抑えると首筋や肩へと痺れるような痛みが広がります。
いわゆるトリガーポイントというやつです。
主要な問題を起こしている筋肉は表層の筋(僧帽筋や菱形筋)というより深層の筋(起立筋)のようでした。
これを見て、
『A先生、だいぶ例のエクササイズをやりこんだな…』
と、ほくそ笑む私。
A先生のオーダーは障害予防・疲労回復に加え、競技に沿った能力開発にあります。
なので、A先生の介入では(も)筋膜や関節に根付いた身体の癖を読み、競技上現れやすい問題(フォームの崩れ)と照らし合わせ、解消するに「何をするべきか」のアドバイスとエクササイズのご提案をさせていただいています。
A先生の場合、競技特性として「胸を広く、脊柱を平らかにキープしつつ、股関節はダイナミックに動ける状態」を作りたいので、以下を目的としたエクササイズを提案することになります。
・胸郭の伸展方向への可動性の拡大:胸を張りきるための胸部関節の可動性の拡大とそれをコントロールする神経筋機能の開発※
・脊柱の安定性向上:脊柱の力強い連動性を保つための腹筋群の運動への参加と強化、そのために必要な胸郭と骨盤の位置関係の最適化(これもやはり「神経筋機能の開発」になります)
・体幹と四肢の正常な連動性の再獲得:安定した体幹を基点とした四肢(腕と脚)の動きを身体に学び取らせる
※神経筋機能の開発:「動く」ために働く装置は関節と筋肉と神経によって作られており、神経筋骨格システムなんて呼ばれています。
「思い通りに身体を動かす」「正しい動き(関節や筋の構造上、無理のない動き&エネルギー効率の良い動き)を見つける=運動を学習する=スキルの向上」ためには「関節が本来の可動性と安定性を保つこと」「神経と筋肉の連絡が正しく行われること」「関節や筋肉からの情報を正しく受け取れること」「得られた情報を次の動作にフィードバックさせることができること」といった条件が満たされていることが重要です。
そうした条件を満たすには、単純に「関節や筋肉が柔軟であればいい」というわけにはいかず、患者さん自ら自発的に条件を満たす運動を行っていただくことになります。
これに対して、A先生には主にオーバーヘッドスクワットをおススメしてきました。
で、この日のお身体の状態を見るに、だいぶやった跡が見られた…というわけなんです。
本人談:
オーバーヘッドスクワットやオーバーヘッドランジはやればやるほど思い通りの動きができるようになりますよね!『だったらやればいいじゃん!!!』って思って…
やり過ぎちゃったかもしれません(^^;)
私談:
そうそう!それでいいと思います!! オーバーヘッドスクワットは男性・女性、モダン・ラテンを問わず、どのパートでも前向きな効果が期待できますから、どんどん使ってください!!やりこめばエクササイズ後の状態が定着しますから、アグレッシブに取り組んでください!!
…と、いうことで
A先生の今後の活躍に期待が高まってしょうがないぞ!!!
というエピソードでした。
オーバーヘッドスクワットの映像はコチラ↓↓↓