本マグロのアラを料理してみた

2020年06月21日 | 料理の話

ちょっと前のこと。

この日は確か休院日。

40も半ばを過ぎるとお肉よりも魚が恋しくなりますね。

ということで、

西友の鮮魚コーナーをぶらついていたところ、なんと「本マグロ1パック200円」の文字を発見。

しかも結構なボリューム。

私の両手のげんこつ分ぐらいはいってる。

でも、中身は刺身を取った後の「アラ」。

そりゃそうだ。

本マグロが200円なわけがない。

でも、カマトロの部分を集めたパックと血合いの部分がこれでもかと詰め込まれたパックがあります。

『これ、キナコ(猫)のごはんに買ってこうかな?』

なんて思って手に取ったのですが、

『まてよ?』

と邪な考えがよぎります。

たしか江戸時代はマグロは痛みやすくて下魚の扱いで、

特にトロの部分は痛みやすく安くさばかれた。

臭い消しにネギと醤油でねぎま鍋にして食べたと聞いたことがある。

これらも何とかしたら食えるんじゃなかろうか?

しかもトロの部分はDHAやらビタミンEやらが豊富そう。

血合いからは良質なタンパク質と鉄分がタンマリ摂れそうだ。

お値段も1パック200円。

失敗したらお猫様の食事にすればいい。

と割り切って、

トロの部分と血合いの部分をそれぞれ購入。

帰宅後さっそく調理開始。

トロの部分はそのまま食べてもダイジョブ相なレベルでしたが

小心者なので火を通すことにしました。

初志貫徹、

ネギマ風の煮つけにすることに。

血合いの部分は竜田揚げにしました。

トロの部分は皮や骨を取り除いてショウガとネギとみりんと醤油と酒で炊きます。

これは大した手間がありません。

らくちん。

日本酒が欲しくなる、そんな一品となりました。

 

さて、血合い。

こちらは結構大変でした。

何度もみ洗いしても水が真っ黒。

結構な生臭さも鼻を突きます。

4回ほど揉み洗いしたところで作戦変更。

ちょいとしょっぱいぐらいの塩水に20分ほど塩水処理。

ようやく写真のような感じに落ち着きました。

しっかり水けをふき取って焼き肉のたれとショウガ・ニンニクで揉み込み30分ほど寝かせます。

しっかりと素材の味を殺したら片栗粉をつけて竜田揚げに。

臭くて食べれなかった時のことを考え鳥からも揚げました。

が、食べてみたら意外と血合いがいいお味。

焼き肉のたれが素材の味をいい感じに殺してくれて、食べやすくなっていました。

これ、またやろう。

もう一品、血合いのソテー。

軽く小麦粉をはたいてはたいて焼いてみたのですが、焼き肉のたれが焦げちゃいました。

お味はまぁまぁ。

竜田揚げの方が当たりでした。

そんなこんなで、

お安く良質なたんぱくを摂取できてご機嫌な夕餉となったのでした。

めでたしめでたし。


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