テレワーク腰痛流行中~椎間板ヘルニアと坐骨神経痛~

2020年10月23日 | 治療の話

このところ椎間板ヘルニア(中高年の方は椎間板症=椎間板のひび割れが主なのですが分かりやすく「椎間板ヘルニア」と書いてます)からの坐骨神経痛の相談が増えてます。

みなさん在宅勤務が続いている方ばかり。

座った姿勢は椎間板への負荷が高いので、椎間板の故障を起こしやすい状況です。

また、座ったままという環境はハムストリングスをはじめ股関節内外転筋の短縮も生まれやすくなります。

股関節外転筋のなかでも中殿筋の故障では筋膜性の腰痛がおこりやすく、

ハムストリングスの短縮は腰椎の不安定性を強めることで腰部脊柱由来の腰痛が起こりやすくなるので、

最近の腰痛流行り(うちの治療院だけかな?)は座業によるものと考えるのが妥当でしょう。

でも、デスクワークはコロナ前からずっとやってきたはずです。

きっとテレワークであるが故の理由が潜んでいるはず。

それは何か?

おそらく、ですが、私は「通勤」の有無が関係していると考えています。

みなさん、満員電車での通勤は結構な運動負荷だと思いませんか?

家から駅まで早歩き。

足ばやに階段を上り駅のホームでは立って電車を待っている。

車内に移れば移ったで、座れればいいけど立てば電車の揺れとの格闘です。

揺れに対して耐える、これは立位保持に関する立派なスタビライゼーション(姿勢保持のための)トレーニングです。

これを朝夕二回、週に5日こなしていたわけです。

ドアツードアで通勤時間を30分としたら、毎日1時間トレーニングしてたわけですよ。

これがなくなって、座りっぱなしになって半年。

腰痛を引き起こすのに十分な機能低下が起こってしまってもおかしくはないでしょう。

困ったことに今回の流行(腰痛の)は関節由来位の故障がメインになっているケースが多い。

筋肉痛と捻挫を比べたら捻挫の方が治りが遅いというのは容易に想像できるでしょう?

関節由来の腰痛って回復に時間がかかるんです。

さらに、関節の炎症が近くの神経に波及しているケースが多い。

つまり、坐骨神経痛を起こしている人が多いんです。

神経は骨と並んで回復に時間のかかる組織なんです。

なので、壊す前に何とか手を打ちたいところ。

きっとテレワーク腰痛予備軍の方はまだまだたくさんいると思います。

いまのうちにしっかりと対策を打っておきませんか?

明確な関節の損傷に発展する前に、周囲の筋の緊張を解き、

腰椎・骨盤・股関節の連動性を取り戻すエクササイズを実施することで

テレワーク腰痛のリスクを大幅に低減させることは決して難しいことではありません。

もしよかったら、下の5つの動画を日替わりで順に実施してみてください。

1から5まで行う間にあらかたの治療要素が揃うよう作っています。

腰痛予防、慢性腰痛のセルフケアにおススメのエクササイズたちですので

ぜひお役立てください。

※痛みが強い、もしくは実施中に痛む場合は無理せず治療に来てください。

そして、ここまで書いておいて申し訳ないのですが、

エクササイズの実施は自己責任でお願いいたします。

 

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