冷え性と風邪

2014年11月21日 | 治療の話

いや~、日ごと寒さが増してきましたね。

寒くなったついでにインフルエンザもぼちぼち勢いづいてきたように聞き及んでおります。

みなさん、「手洗い・うがい」に励みましょう。

それから、足元を冷やさないように!

これ重要です!

ご存じの通り、風邪は喉からウイルスや細菌が感染して起ります。

これに対して身体は、のどの粘膜に粘液のバリアをはって守っているんですね。

しかし、足が冷えると喉の粘液の分泌が反射的に低くなってしまうんです。

つまり、ウイルスや細菌の侵入を止めにくくなるので風邪をひきやすくなる。

そうならないよう、うがい手洗いに加えて、足元を冷やさないようお気を付けいただきたいな、

と思うんです。

 

「喉の粘液分泌」と「足の冷え」の関連の話は以前勤めていた整形外科のDrから伺った話です。

論文が出ていて、事実としてそうした現象があるということは分ったけれど

なぜ足が冷えるとのどの粘膜に影響があるのか皆目見当がつかなかったんです。

当時は「なんでだろ~ねぇ~」って話だったんですが、

それから12年が経過した今、個人的な見解としてですが、ぼんやり背景が見えて参りました。

下の図を見て頂きたいのですが、

ふくらはぎ後面の筋肉と頚部深層の筋には構造的連続性と機能的協働関係があるんです。

図版引用:アナトミートレインセカンドエディション「ディープフロントライン」

おそらくはこれが足と喉の関連の背景となっている。

私はそう睨んでいます。

 

では、どう気を付けましょうか!?

単純に足の保温に努めるというのも一つです。

でも、私としては「ふくらはぎ・足の裏」のテニスボールマッサージをお勧めしたいのです。

 

■動画はコチラ

ふくらはぎのテニスボールマッサージ

足の裏のテニスボールマッサージ

 

冷えの原因はハッキリしていませんが、

治療を通じて実感するのは、ふくらはぎの奥にある深層筋(つまり下腿後面深層のコンパートメントの筋群)の故障による

周囲の動脈(腓骨動脈や後脛骨動脈)への影響(攣縮)の結果「冷え」という症状に繋がっているようだ、ということです。

なので、温めるのも悪くはないのですが、筋肉の故障を解消するための一手を積極的に打っていただきたいと思うのです。

 

以上、「風邪予防に脚をほぐしましょう!」というご提案でした!

 

=追伸=

「膝の奥が痛い」の記事、ジリジリ書き上げつつありますので、

今しばらくお待ちくださいね


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